研究課題/領域番号 |
20K15793
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
榊原 正太郎 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (80836396)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 細胞間接着 / アドヘレンスジャンクション / アクトミオシン束 / カドヘリン-カテニン複合体 / アファディン |
研究開始時の研究の概要 |
上皮細胞は、隣り合う細胞同士が細胞間接着によって接着し、生体の内外を隔てる上皮シートを形成している。上皮シートの機械的強度の維持やリモデリングのためには、細胞間接着装置である接着帯(AJ)のアクトミオシン束(AM束)による裏打ち構造が必須であるが、この裏打ち構造の形成と維持の機構は未だ不明である。研究代表者は前年度に、AJに局在する細胞間接着タンパク質複合体であるカドヘリン-カテニン複合体のAM束への結合活性を制御する因子を見出した。本研究では、この結果に基づいてAJのAM束による裏打ち機構を解明する。
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研究成果の概要 |
上皮細胞は、隣り合う細胞同士が細胞間接着によって接着し、生体の内外を隔てる上皮シートを形成している。この細胞間接着のうち接着帯(AJ)は上皮シートの機械的強度の維持とリモデリングを担っている。AJはアクトミオシン束(AM束)によって裏打ちされており、AJの機能にはAM束が必須であるが、AJにおけるAM束の裏打ち機構は不明であった。研究代表者は、AJに局在する足場タンパク質のアファディンがα/β-カテニン複合体に結合することにより、α/β-カテニン複合体のF-アクチンへの結合能が上昇すること、それによってAJのAM束による裏打ちが可能となり、上皮シートの機械的強度が高まることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上皮細胞は、隣り合う細胞同士が細胞間接着によって接着し、生体の内外を隔てる上皮シートを形成している。この上皮シートの破綻はさまざまな疾患の発症と進行に関わる。本研究成果を端緒として、AM束による上皮シートの機械的強度の維持とリモデリングを担うタンパク質-タンパク質相互作用のネットワークの解明が進むことで、新たな疾患バイオマーカーの開発や創薬標的の創出につながることが期待される。
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