研究課題
若手研究
『日長を手がかりとする季節繁殖の制御』は脊椎動物共有の形質だと考えられており,近年,遺伝的仕組みが実験動物で確認された.しかし,この仕組みだけでは野生哺乳類が様々な季節に繁殖することを説明できない.本研究では,小型哺乳類の繁殖期を野外で網羅的に調べ,飼育実験で,温度と餌による繁殖の制御を精査する.さらに,RNAseqによる網羅的遺伝子発現解析を用いて,光周性の他に,温度と餌量の変化を手がかりにした迅速な季節応答の仕組みを小型哺乳類が共有しており,この仕組みが繁殖期を多様化させかを確かめる.