研究課題/領域番号 |
20K15879
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 東邦大学 (2020, 2023) 京都大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
児島 庸介 東邦大学, 理学部, 講師 (90793026)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 両生類 / 適応進化 / 表現型進化 / 多様化 / 分子進化 / 進化 / 多様性 |
研究開始時の研究の概要 |
カエル類はわずかな光があれば色を識別できる特殊な視覚を持ち、夜の暗がりの中で体色に基づく配偶者選択を行う。また、そのような夜行性カエル類では非常に鮮やか且つ多様な体色シグナルが進化している。本研究では、ゲノム/RNAシーケンシングにより、体色が著しく多様化しているアオガエル類が持つ光受容タンパク質の種類と発現量を明らかにし、暗所における体色を用いたコミュニケーションの分子基盤を解明する。さらに、体色と視覚の進化史を解明することで、夜行性カエル類における形質の多様化のプロセスに迫る。
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研究成果の概要 |
カエル類を対象にトランスクリプトーム解析および核ゲノム決定を実施した。トランスクリプトーム解析では、機能遺伝子の塩基配列および発現パターンの種間変異や多様化のプロセスを明らかにした。また、一部の系統は他の系統よりも遺伝的に多様化していることが示唆され、表現型の多様化のメカニズムに関する有益な知見が得られた。核ゲノム決定では、約33億塩基対の質の高いゲノムアセンブリを再構築することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年では非モデル生物を対象にしたゲノミクス研究が比較的安価かつ簡便に行えるようになり、表現型の進化や多様化のメカニズムの理解が進んでいるが、両生類における研究の対象は一部の系統に限られていた。本研究の成果は、機能遺伝子の配列の多様性や表現型の多様化のメカニズムに関する新知見を提供することで、両生類の多様性の理解に貢献することが期待される。
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