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鍼刺激が睡眠に与える影響の解明-東洋医学を背景として-

研究課題

研究課題/領域番号 20K15890
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分45060:応用人類学関連
研究機関帝京平成大学

研究代表者

中村 優  帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 講師 (20806038)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード睡眠 / 東洋医学 / 黄帝内経 / 鍼刺激 / 徐波睡眠 / 入眠潜時 / 除波睡眠 / 脳波
研究開始時の研究の概要

睡眠は神経系をもつ生物にとって必要不可欠な生命機能であり、我々ヒトは実に人生のうちの3分の1もの時間を睡眠に費やしている。しかし現在、我が国の平均睡眠時間は世界で最も短い部類に位置するなど、深刻な社会的問題となっている。
本研究では非投薬治療の1つで、身体へ与える負担が少ない鍼治療が睡眠に与える影響を調査することで睡眠に問題を抱える多くの人々へ貢献することを目的としている。
また本研究では鍼灸治療を行う際に臨床の現場で多用される、東洋医学(古医書)に基づいたツボの選定、および鍼を刺した状態で一定時間鍼を身体に留置する置鍼術という方法を用いた施術が通常の睡眠に与える影響を評価するものである。

研究実績の概要

本研究は鍼灸臨床の場において日常的に用いられる背部兪穴(脊柱起立筋上に位置する経穴)への鍼刺激が通常の睡眠に与える影響を調査するものである。鍼刺激が睡眠に与える影響の研究のほとんどが不眠症患者への施術の報告であり、鍼刺激が通常の睡眠に与える影響の研究は行われていない。また、前出の研究の刺激部位に関しても古典(黄帝内経)に記される、睡眠の東洋医学的解釈を反映させた研究は類を見ない。
本研究では東洋医学において良質な睡眠を取得するにあたり重要とされる『衛気』『眼』『血』『陰陽きょう脈』に注目し、それぞれと関連の深い臓腑に対応する背部兪穴を刺激部位として、選定された刺激部位への鍼刺激が睡眠へどのような影響を与えるかを調査し、その施術の効果を実証するものである。
本研究から得られる成果は鍼刺激を行うことで日常の睡眠をより良質なものへするためのアプローチを明確にすることであると同時に、それらを基盤として鍼刺激が不眠症はじめ、睡眠関連疾患へ与える影響の下支えとなるものである。本研究から得られる実績は鍼灸臨床の現場に貢献できることはもちろん、ひいては睡眠関連疾患を患う患者のみでなく、全ての国民に良好な睡眠をもたらす重要な可能性がある。
なお、本研究に関連し、昨年度、ICMART2023(Amsterdam)にて『How to Perceive the Back Transport Points in Meridian Therapy-Focusing on Sleep-』と題して関連研究(文献調査ならびに古典的解釈を加えた内容)のポスター発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

現在、本研究に関して、日中に鍼刺激を行い、行った当日の終夜脳波データの取得をお試みているが、データ取得を被験者の自宅自室にて行う都合上、計測器の設定や終夜を通して安定してデータを取得することに困難が生じているため、「遅れている」を判断した。

今後の研究の推進方策

数日の慣らし期間を与え測定を行う等の工夫をし、データの取得を行う予定である。
また、クロスオーバーモデルを用いているため1人の被験者から2度、完全なデータを取得することも大きなハードルとなっているため、群間比較への移行等も計画の内に入れている。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] How to Perceive the Back Transport Points in Meridian Therapy -Focusing on Sleep-2023

    • 著者名/発表者名
      Suguru Nakamura
    • 学会等名
      36th ICMART World Congress On Medical Acupuncture
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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