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セロトニン4受容体による側坐核スパイン可塑性を介した性格形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K15893
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分46010:神経科学一般関連
研究機関東京大学

研究代表者

飯野 祐介  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (40845533)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードセロトニン / 学習 / 側坐核 / スパイン / 形態可塑性
研究開始時の研究の概要

側坐核は快情動の中枢として意欲に関わる。側坐核のD1細胞は報酬によるドーパミンの上昇によりシナプス後部構造であるスパインの形態可塑性が誘導され、報酬予測をになう。一方、セロトニンも情動や意欲制御に関わる。申請者はセロトニンがセロトニン4受容体を介して側坐核スパイン可塑性を誘発し、報酬予測の広がりを調節していることを見出した。本研究ではセロトニン依存的な側坐核スパイン可塑性が報酬予測などの学習行動において果たす役割を解明し、セロトニンが側坐核シナプス可塑性を介して性格傾向の形成にかかわるという仮説を検証する。

研究実績の概要

本研究課題の目的はセロトニンがどのような学習を制御し、個体の性格傾向を形成しているのかを明らかにすることであった。これまで申請者はセロトニンが側坐核スパインシナプスの可塑性を増強することを発見しており、特に側坐核領域のセロトニン動態に注目した。
2021年度は生体マウスにおいて側坐核セロトニン動態をリアルタイムに計測する実験系の構築を試みた。具体的には共同研究者から提供を受けたセロトニン濃度依存的に蛍光強度が変わるセロトニンセンサーをAAVを用いてマウス側坐核の神経細胞に発現させ、ファイバーフォトメトリー法を用いて蛍光強度の測定を行った。セロトニン再取り込み阻害薬の全身投与により、セロトニンセンサーの蛍光値が上昇したが、生理食塩水の全身投与では蛍光値の上昇が起こらないことを確認した。
セロトニンがどのような学習行動中に変動するのか探索するために、マウスの行動課題の構築を行った。左右2つのノーズポーク穴があり、ノーズポークするとそれぞれの穴から確率的に報酬が得られる課題を構築した。先行研究からマウスは左右のうち報酬確率が高いほうを学習し、選択的にノーズポークを行うことができることが知られている。さらに、左右の穴の報酬確率の高低を非明示的に逆転させると、マウスは試行錯誤の上で報酬確率の高いほうの穴を学習することができる。申請者はこのような学習に側坐核セロトニンが関与している可能性を考え、このような課題を構築した。今後この課題とセロトニンセンサーのフォトメトリー法を組み合わせることで学習中の側坐核セロトニン動態を調査することが可能と考えられる。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2022-12-28  

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