研究課題/領域番号 |
20K15907
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 京都大学 (2021-2022) 国立研究開発法人理化学研究所 (2020) |
研究代表者 |
幸長 弘子 京都大学, 生命科学研究科, 助教 (30729207)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | メスマウス / 神経活性 / 神経コネクトミクス |
研究開始時の研究の概要 |
分娩は胎盤,胎児を含む子宮の内分泌系と母体の脳神経系との協調的なネットワークによって制御されているが,周産期の母体の神経回路における変化の動態やその機能解析に踏み込んでいる研究はまだ少ないのが現状である.適正な出産と産後の子の養育を可能とするために周産期の母体の脳においてどのような変化が起きるのかを明らかにするため、本申請では,出産に伴う神経回路の変化をトランスシナプス標識によって調べ,その神経細胞種の特定を行う.また,出産時の神経細胞の活性化パターンを測定し,また光遺伝学によってターゲットとなる神経細胞の活性を変化させることにより,出産のタイミングや娩出間隔の人為的なコントロールを目指す.
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研究成果の概要 |
分娩は胎盤,胎児を含む子宮の内分泌系と母体の脳神経系との協調的なネットワークによって制御されているが,周産期の母体の神経回路における変化の動態やその機能解析に踏み込んでいる研究はまだ少ないのが現状である.本申請では,出産に伴う神経回路の変化をトランスシナプス標識によって調べ,その神経細胞種の特定を行った.また,出産や授乳時の神経細胞の活性化パターンをファイバーフォトメトリーによって測定した.最後に薬理遺伝学によってターゲットとなる神経細胞の活性を変化させることにより,授乳の人為的なコントロールを目指した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本成果は、出産や授乳におけるオキシトシン神経細胞の活動を作り出す分子基盤や神経回路基盤の解明に貢献するとともに、授乳の「質」や「量」に影響を与える遺伝的要因と環境因子の探索を促進し、授乳期のQOLの改善に貢献する技術の開発につながるものと期待できる。 特に、母親において子からの吸啜シグナルがオキシトシン神経細胞を強く活性化させる神経経路や増強の仕組みが解明できれば、人為的に効率良くオキシトシン系を活性化させる技術の開発につながる可能性がある。
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