研究課題/領域番号 |
20K15933
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 (2021-2023) 札幌医科大学 (2020) |
研究代表者 |
栗原 伴佳 埼玉医科大学, 医学部, 客員講師 (10793242)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 機械的血栓回収療法 / 数値流体力学 / 側副血行路 / バルーン閉塞試験 / もやもや病 / 血行再建術 / 血流シュミレーション / 脳梗塞 / 血流シミュレーション / 仮想血管閉塞モデル / 流体解析 |
研究開始時の研究の概要 |
脳血管における側副血行路は、虚血性脳卒中発症時に順行性血流の不足に対して機能する重要な代償機構である。本研究は、脳血管画像から3Dプリンターを用いて作成した脳血管モデル、流体解析による血流シミュレーションなどの技術を用いて、血管閉塞時の側副血行路による脳血流代償機能を非侵襲的に検出するという点に着目したはじめての研究であり、仮想血管閉塞モデルを作成することで、ある特定の血管閉塞時に低灌流で脳梗塞となりうる範囲の予測を目的としている。この予測をもとに、塞栓症罹患時のリスクを定量化し、抗血栓薬使用の適応決定の1つの指標とすることで、介護負担や医療費を削減することを目的とした。
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研究成果の概要 |
CTA画像に数値流体力学を応用した血流シミュレーションにより、STA-MCAバイパス術におけるドナー血管側の解剖学的変化が術後血流変化に影響を与える可能性があることを示した。また、同様のシミュレーションにより脳主幹動脈を試験的に閉塞するバルーン閉塞試験の結果を予測できる可能性があることを示した。加えて、急性期脳主幹動脈閉塞患者の治療成績を後方循環閉塞、動脈硬化性病変の観点からそれぞれ示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に、脳主幹動脈閉塞症による脳梗塞は死亡や重度の後遺症に繋がりやすいことが知られている。主幹動脈閉塞の非侵襲的な血流シミュレーションを行うこと、主幹動脈閉塞患者の治療成績を示すことは、これらの患者の新規の治療法開発や転機改善に繋がる可能性がある。それにより、社会的には医療費の削減などが期待される。
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