研究課題/領域番号 |
20K15951
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
辻 耕平 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 准教授 (50866639)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | HIV / エイズ (AIDS) / タンパク質リン酸化酵素 / スクリーニング / Protein Kinase C (PKC) / 潜伏感染 / kick & kill / ジアシルグリセロール / エイズ / PKC agonist / HIV latency |
研究開始時の研究の概要 |
Human Immunodeficiency Virus(HIV)根治治療を指向したProtein Kinase C(PKC)C1aおよびC1bドメイン結合性リガンド探索のための活性評価系の確立およびその応用を本研究の目的とする。HIVの増殖は多剤併用療法(ART)により抑制可能であるが、投薬を中止するとHIVが再び増殖してしまう。そのためHIVの根治治療には休眠中のHIVを再活性化し、ART感受性を高めることが有効であると考えられる。本治療法において鍵となるHIV再活性化剤となりうるPKCアゴニスト探索のためのリガンドスクリーニング法の確立およびそれらを用いたPKCアゴニストの探索を行う。
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研究成果の概要 |
本研究ではヒト免疫不全ウイルス (HIV) 根治治療を指向したタンパク質リン酸化酵素C (PKC) C1bドメイン結合性リガンド探索のための活性評価系の確立および新規PKC活性化剤の探索研究を行った。その結果、化学合成により調製した蛍光色素導入型PKC C1bドメインなどを用いる、蛍光共鳴エネルギー移動を基盤とした新規PKC C1bドメイン結合活性評価法の開発に成功した。さらに、種々の合成展開を行い、6種類の新規PKC活性化剤の創出に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在用いられている多剤併用療法 (Anti-Retroviral Therapy, ART) によるHIV治療はそのウイルス量を検出限界以下まで抑えることが可能である。しかし、HIVは投薬中、リザーバー細胞と呼ばれる細胞内で潜伏・休眠し、ARTを中止すると再び増殖を開始する。このため、HIVを完全に体内から除去する根治治療法の開発が望まれている。本研究によって見い出されたPKC活性化剤はHIV再活性化能を有しており、根治治療法開発に資することが期待される。
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