研究課題/領域番号 |
20K15952
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
高山 亜紀 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 助教 (40778586)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | オルトキノジメタン / アジド / ホスフィン / Staudinger / 2分子連結 / 連結反応 / 蛍光 / クリック反応 / Staudinger反応 / 蛍光分子 |
研究開始時の研究の概要 |
著者は以前に高反応性ジエンを利用した室温下での2分子連結反応を開発した。本研究課題では,それを蛍光団の骨格形成反応を伴うクリック反応へと発展させる。方法としては,連結反応-芳香族化により蛍光性の2-アミノナフタレン骨格が形成されるよう以下のように反応基質を設計した。 アジドベンゾシクロブテン:芳香環の6位にスルホンアミド構造を導入 スチリルホスフィン:アルケン末端部分にF基を導入
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研究成果の概要 |
2つの分子を特異的に連結させ、連結後に光るような反応は、生命現象の解明や医薬品創出のための技術として重要である。本課題では、我々が過去に報告した2分子連結反応をそのような光る反応へと発展させるべく、反応の設計と検討を行なった。検討の結果、光る分子に変換されるために必要な“芳香族化反応”が予想に反して進行しないことが分かった。しかし、本検討を通して、元々の連結反応自体の効率向上が達成でき、さらには新規性の高い連結反応を発見することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、所望の反応ではないものの、新しい2成分連結反応が見出された。このような温和な条件下での連結反応は、将来、生命現象の解明や医薬品創出のための道具として発展していくことが期待される。したがって、本研究成果は学術的にも医薬学への波及効果的にも意義深いものと位置付けられる。
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