研究課題/領域番号 |
20K15958
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
大内 仁志 静岡県立大学, 薬学部, 助教 (70798842)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 全合成 / カイノイド / ドウモイ酸 / カイニン酸受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
カイニン酸受容体は脳において神経細胞の興奮やシナプス伝達を調節する役割を担っている。そのため脳の神経に関連する疾患の研究や医療薬開発においてこの受容体を制御する薬物は重要となるが、その数は非常に限られている。本研究では、まずこの受容体に対し特徴的な活性化様式を示すドウモイ酸の効率的な合成法を開発する。その後、開発した合成法を基盤として誘導体を合成し、構造活性相関研究を行うことで、新たなカイニン酸受容体の制御分子を創出することを目的とする。
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研究成果の概要 |
カイニン酸受容体は脳における神経細胞の興奮やシナプス伝達を調節する役割を担っている。そのため関連する神経疾患の研究や医療薬開発において本受容体に選択的な薬剤は重要である。一方、ジエン構造を分子内に持つカイニン酸誘導体であるドウモイ酸はこの受容体に対し特徴的な活性化様式を示すことから、ドウモイ酸を基盤とすることで新たなカイニン酸受容体の制御分子創製が期待できる。本研究では、ドウモイ酸の新規合成法を確立した。この合成法は構造活性相関研究に必要となるジエン側鎖構造の異なる誘導体の合成が可能である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した合成法は、活性に大きく影響することが判明しているドウモイ酸の三置換オレフィンが完全な選択性で Z 体となり、合成終盤において様々なジエン構造を導入可能である。これによりカイノイドの新たなライブラリーを構築することで、これまで行うことが困難であった構造活性相関研究が可能となる。それにより新たな受容体制御分子を発見することができれば、受容体に関連した中枢神経研究の進展へと貢献することにも繋がる。
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