研究課題/領域番号 |
20K15975
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
山本 法央 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (20753784)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | HPLC-MS / 遊離脂肪酸 / 脂肪酸 / LC-MS / モノカルボン酸トランスポーター / 細胞培養液 / リコンビナントタンパク質 / 前処理 / ドラッグデリバリーシステム |
研究開始時の研究の概要 |
脂肪酸は,生体機能の維持に深く関与する重要な化合物であり,構成する炭素数の違いや二重結合の有無など,非常にバラエティーに富んだ分子種が存在する.では,これらの多種多様な脂肪酸は一体どのように識別されているのか?本研究では,生体内に広く分布している14種類のモノカルボン酸トランスポーターに着目して,脂肪酸の認識機構を明らかにするとともに,本機構を利用したドラッグデリバリー技術の開発を目指す.
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研究成果の概要 |
本研究では、高速液体クロマトグラフィー-質量分析計(HPLC-MS)による遊離脂肪酸の一斉分析法を開発し、ヒトがん由来の細胞株の培養液中における脂肪酸含量の追跡を可能とした。短鎖、中鎖及び長鎖脂肪酸のうち、いくつかの脂肪酸は肺、肝臓や小腸に由来する細胞株において特徴的な吸収を示したことから、脂肪酸の輸送機構を標的とするドラッグデリバリー技術の開発に向けた基礎的知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HPLC-MS法による短鎖、中鎖及び長鎖脂肪酸の網羅的な定量法を開発した。本法は試料調製時に誘導体化プロセスを必要としないことから、誘導体化プロセスを必要とする一般的な分析法に比べて簡便な前処理方法で生体試料中に含まれる各脂肪酸含量を定量することが可能である。また、ヒト由来細胞株において異なる脂肪酸吸収プロファイルを示したことから、脂肪酸の輸送機構を標的した薬物送達技術の開発につながるものと期待できる。
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