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インスリン分泌障害に関与する脂質修飾タンパク質の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K15977
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分47020:薬系分析および物理化学関連
研究機関日本大学

研究代表者

松下 祥子  日本大学, 理工学部, 助教 (10806079)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワード糖尿病 / 脂質修飾 / クリックケミストリー / 生活習慣病
研究開始時の研究の概要

本研究では,インスリン分泌障害と脂質修飾タンパク質の関わりを解析する新規分析手法の開発を行う.
2020年度は,クリックケミストリー手法を利用してタンパク質の脂質修飾解析系を確立する.脂肪酸鎖長の異なるアルキン化脂質を合成し,膵臓β細胞に取り込まれるかを調べ,形態変化やインスリン分泌能を評価する.そして,どのタンパク質に脂質修飾されるかを二次元電気泳動や質量分析を用いて解析する.
2021年度は組織中での脂質修飾を網羅的に解析するための新規解析手法の確立を目指す.

研究成果の概要

本邦の2型糖尿病患者では、血糖値を下げるインスリンの分泌障害を起因とする症例が他国と比較して多いことから、インスリン分泌障害の発症機序に着目した。特に、グルコース濃度変化に応じてインスリンを含有する小胞を細胞膜へ移行させ、その小胞膜と細胞膜との融合に関与する脂質修飾タンパク質を探索するため、分析手法の開発を試みた。
脂肪酸鎖長の異なる分子種を合成し、生体内で目的の分子をラベル化するクリック反応を利用して、脂質修飾されやすいタンパク質を解析した。その結果、脂肪酸鎖長に応じて変動するタンパク質の検出に成功した。また、合成した分子種によるインスリンの分泌能を解析し、簡易的分析手法の開発に着手した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、脂質修飾タンパク質の分析手法の開発およびインスリン分泌障害と脂質修飾タンパク質の関連性を示した点にある。まだ、不十分ではあるが、引き続き解析を続けることにより、分析化学、生化学および医学的な知見を得ることに繋がると考えている。
本研究の社会的意義は、糖尿病患者への還元が挙げられる。本邦における糖尿病患者数には有意な増減が見られていないが、世界規模では爆発的に増加している。インスリンの分泌能に関する知見を得ることは、糖尿病患者の病態理解に繋がり、発症予防・治療効果の増大に繋がる可能性がある。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 質量分析法を用いた膵β細胞における脂質修飾タンパク質の検出2022

    • 著者名/発表者名
      久保田 仁捺,松下 祥子,杉本 歩未,志村 大順,田代 憲史郎,林 亜紀,早川 麻美子,青山 忠,鈴木 佑典
    • 学会等名
      第95回日本生化学大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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