研究課題/領域番号 |
20K15993
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
加藤 百合 九州大学, 薬学研究院, 助教 (10732042)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ATP / プリン作動性化学伝達 / 慢性疼痛 / EPA / 神経障害性疼痛 / シグナル伝達 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性疼痛の罹患者は世界人口の約20%にものぼるが、その発症メカニズムはいまだ不明な点が多く残されている。以前に、応募者はATPの小胞内充填とその放出制御に着目し、小胞型ヌクレオチドトランスポーター(VNUT)阻害が、幅広い慢性疼痛に対して鎮痛・抗炎症効果を発揮することを明らかにした。 本研究では、部位特異的VNUT KOマウスを用いて、その発症メカニズムを解明し、組織におけるプリン作動性化学伝達の生理的意義を明らかにする。
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研究成果の概要 |
プリン作動性化学伝達は疼痛を始め多彩な生理作用との関連が報告されている。プリン作動性化学伝達の出力系であるATPの小胞内蓄積を司る小胞型ヌクレオチドトランスポーター(VNUT)に着目し、慢性疼痛の発症メカニズムを解明し、組織におけるプリン作動性化学伝達の生理的意義を明らかにすることを目的とした。さらに、VNUT阻害剤を探索し、副作用の少ない、分子標的型の新規医薬品の開発を目指した。本研究により新たに必須脂肪酸のエイコサペンタエン酸がVNUTを選択的に阻害し、ATP放出を制御し、慢性疼痛を抑制することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで必須脂肪酸の一つであるEPAは鎮痛効果をもつことが知られていたが、その標的分子は不明であった。今回、新たにEPAがVNUTを標的として慢性疼痛を抑制することを見出した。これらのことから、鎮痛薬についてトランスポーターを標的した新たな治療戦略を提案することができた。
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