研究課題/領域番号 |
20K16001
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 新潟薬科大学 |
研究代表者 |
高橋 昌幸 新潟薬科大学, 健康・自立総合研究機構, 助教 (30743778)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 核酸医薬 / Ly6a / gymnosis |
研究開始時の研究の概要 |
既に医薬品として認可されている8種類の核酸医薬の内、7種類は1本鎖構造の核酸である。この1本鎖核酸医薬はリポフェクション試薬を使用せずに細胞内に裸のまま取り込まれ効果を発揮させることができる。この現象はgymnosisとも呼ばれており、最近の申請者の研究によって、そのメカニズムの一部を解明するに至っているが、まだ不明なところも多い。今回申請者は、これまで機能が不明であったLy6aがgymnosisに関与することを示す手掛かりを掴むことができた。本研究ではLy6aの詳細な解析を行い、Ly6aが関与するgymnosisメカニズムの解明と、不明であったLy6aの機能の解明を行う。
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研究成果の概要 |
1本鎖核酸医薬は細胞内にキャリア分子を使用せずに取り込まれる。しかし、多くの1本鎖核酸は細胞内ではエンドソームに取り込まれてしまい治療効果を発揮することができない。1本鎖核酸医薬の治療効果を上げるためには1本鎖核酸の細胞内取り込みや細胞内輸送メカニズムを解明することが重要であると考えられる。今回申請者及び研究協力者たちはlymphocyte antigen 6 complex, locus A (Ly6a)が上記のメカニズムに関与するか否かを明らかにするための解析を行った。我々の研究により、Ly6aは1本鎖核酸の細胞内取り込みには関与しないが、細胞内輸送に関与することが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1本鎖核酸医薬は細胞内にキャリア分子を使用せずに取り込ませることができる。しかし、大多数の1本鎖核酸医薬は細胞内ではエンドソームに取り込まれてしまい治療効果を発揮することができないという問題点もある。それを解決するためには1本鎖核酸の細胞内取り込みメカニズムや細胞内輸送メカニズムを解明することが重要であると考えられる。本研究により上記のメカニズムにLy6aが一部関与していることを明らかになった。よって本研究は、将来的にアンチセンス核酸のような核酸医薬の治療効果増強に繋がる重要な研究だと考えられる。
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