研究課題/領域番号 |
20K16015
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
坂本 卓弥 金沢医科大学, 総合医学研究所, 助教 (40850623)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 樹状細胞 / エクソソーム / Dexosome / MUTZ3 / 樹状細胞ワクチン療法 / ネオ抗原 / MUTZ-3 / 抗原提示能 / Exosome / MUTZ3-IL-4-DC / MUTZ3-IFN-DC / mRNA / 樹状細胞ワクチン |
研究開始時の研究の概要 |
がん細胞の遺伝子変異により生じたネオ抗原を標的とした個別化医療に資する樹状細胞ワクチンの技術的開発は喫緊の課題である。ネオ抗原による樹状細胞ワクチン作製は、ペプチド合成による莫大な費用と時間を要することからmRNAに着目した。しかし、既存のmRNA導入法を樹状細胞ワクチンの調製工程に応用した場合、臨床用の樹状細胞の量的回収が困難になる。その課題を克服するために、エクソソームをペプチドの代替技術として使用する。治療選択肢が限られている難治性がんに対する個別医療の提供に資する樹状細胞ワクチン療法が期待できる。
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研究成果の概要 |
個別化医療に資する樹状細胞ワクチン療法の構築には、優れた抗原提示能を持つ樹状細胞の作製、リソースの問題、ネオ抗原由来ペプチド合成に代わる新たな方法が必要である。ネオ抗原ペプチド合成と樹状細胞ワクチンのペプチド導入に代わる新たな方法としてmRNAと樹状細胞由来エクソソーム(Dexosome)に着目した。本研究において無血清培地で新たにヒト急性骨髄性白血病細胞株(MUTZ3)由来樹状細胞の作製法を構築して、優れた機能性を持つDexosomeを作製できた。今回作製したDexosomeをネオ抗原由来mRNAの導入の媒体として用いることは、新たな樹状細胞ワクチン療法の開発に繋がることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
個別化医療に資する樹状細胞ワクチン療法の構築を行うためには、優れた抗原提示能を持つ樹状細胞の作製、リソースの問題、エレクトロポレーションに代わる新たなmRNA導入法の模索が必要である。今回の結果から優れた抗原提示能を持つ細胞株由来樹状細胞が作製でき、潤沢なDexosomeを回収することができた。更にDexosome自身の抗原提示能も高いことが認められた。今回作製した細胞株由来Dexosomeをネオ抗原由来mRNAの導入の媒体として用いることは、新たな樹状細胞ワクチン療法の開発および臨床応用に繋がることが期待される。
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