研究課題/領域番号 |
20K16042
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
野田 哲史 滋賀医科大学, 医学部, 客員准教授 (60865707)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | レンバチニブ / 臨床薬理学 / 肝細胞がん / 血中濃度モニタリング / TDM |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、レンバチニブの薬物動態学的パラメータと副作用・有効性の関連を解析して、レンバチニブの至適濃度を同定する。また、薬物動態に関連する遺伝子多型と有効性・有効性・レンバチニブ濃度を解析することで、ファーマコゲノミクス(PGx)を統合したTDMに基づくレンバチニブの個別化薬物療法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
進行肝細胞患者を対象に、レンバチニブの血中濃度と副作用・治療効果の関連について、後方視的観察研究を実施した。その結果、Receiver operating characteristic (ROC) 解析において、grade 3以上の副作用を発現する有意なカットオフ値は、71.4 ng/mLであり、responderを予測する有意なカットオフ値は、36.8 ng/mLの結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、TDMに基づくレンバチニブの個別化投与設計が可能となり、個々の患者に合わせた適切な薬剤選択・投与量決定が実現する。これにより、①最適な治療効果を早急に得られることによる治療効率の向上、②過剰投与の防止に基づいた有害事象発現率の低下と患者のQOL改善、という医学的なメリットに加え、③投与量の最適化による薬価負担の軽減や、④有害事象発現率の低減による有害事象関連医療費の軽減など、薬剤経済学的なメリットも期待できる。
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