研究課題/領域番号 |
20K16053
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
溝井 健太 高崎健康福祉大学, 薬学部, 博士研究員 (70849546)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 薬物-生体内基質間相互作用 / P-糖タンパク質 / アンドロゲン / 中枢作動薬 / 血液脳関門 / 相互作用 / 生体内基質 |
研究開始時の研究の概要 |
P-糖タンパク質 (P-gp) の基質医薬品どうしの相互作用が知られているが,生体内基質と薬物における相互作用に関する知見は皆無である.これまでに申請者はアンドロゲンがP-gpの生体内基質であることを見出し,P-gpにおける相互作用を起こし得る可能性を示唆した.本研究ではアンドロゲンの中枢移行性に対するP-gp基質薬物や阻害薬物の影響を検討し,生体内基質と薬物のP-gpを介した相互作用が臨床上において起こり得るか否かを明らかにする.
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研究成果の概要 |
本研究はアンドロゲンに対するP-糖タンパク質 (P-gp) を介した薬物-生体内基質間相互作用 (DEI) が生体内において起こり得るか否かを明らかにすることを目的とした。細胞を用いた試験より、アンドロゲンと相互作用し得る中枢作動薬などのいくつかの薬物が見出された。さらに、それらの薬物を対象とした動物試験を行い、アンドロゲンの脳内移行性はDEIの影響を受ける事が明らかとなった。本検討より、生体内の血液脳関門においてP-gpを介したDEIが起こり得る事が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
相互作用は医薬品どうしによるものが一般的に知られており、その飲み合わせの注意喚起が行われている。本研究の成果から、医薬品どうしの相互作用だけではなく、生体内基質と医薬品のP-gpを介した相互作用は生体内基質の体内動態に影響を及ぼす可能性が示唆された。そのため、生体内基質との相互作用を考慮した医薬品の新しい注意喚起 (添付文書への記載の追加や修正など) が行われると期待される。
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