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骨指向性の高いアデノ随伴ウイルス改変カプシドを用いた新規遺伝子治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K16069
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関旭川医科大学

研究代表者

澤本 一樹  旭川医科大学, 医学部, 特任助教 (80608696)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード遺伝子治療 / アデノ随伴ウイルス / 骨ターゲティング / カプシドタンパク / 骨系統疾患 / アデノ随伴ウイルスベクター
研究開始時の研究の概要

骨系統疾患への有効な治療法の開発が社会的に求められている。申請者は、先天性代謝異常症に対するアデノ随伴ウイルスベクター(AAV)を用いた遺伝子治療が、既存の治療法に比べて骨病変に改善効果を有することを明らかにしてきたが未だ根治させるには至ってない。これまでに、酸性オリゴぺプチドを修飾した薬剤が優れた骨指向性を有し、骨病変を改善するが知られている。そこで本研究では、A. 酸性オリゴぺプチド配列を挿入した改変型AAVカプシドの構築と B. 骨指向性の評価をin vitro および in vivo実験で行い、骨指向性に優れた遺伝子治療法の開発を目指した研究基盤の確立を目的とする。

研究成果の概要

骨系統疾患に対する有効で安全性の高い治療法の開発が喫緊の課題である。代表者は、アデノ随伴ウイルスのカプシド蛋白に骨ターゲティングシグナルである酸性オリゴペプチドを修飾した複数のウイルスベクターを創出した。しかしながら、in vitro実験およびマウスin vivo実験において改変型ウイルスベクターの骨指向性の増大については確認することができなかった。また、その他臓器へのウイルスベクターの導入効率については低下していることが示唆された。骨ターゲティングシグナルの修飾部位については今後より詳細な検討が必要である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、難病や希少遺伝性疾患に対するアデノ随伴ウイルスベクターを用いた遺伝子治療の開発が注目を集めている。一回の投与で目的遺伝子の持続的な発現が可能であるため従来の治療法の欠点を補うことができると考えられている。しかしながら骨組織を標的にした場合には、ベクターの骨への送達を向上させることが不可欠である。本課題では、骨ターゲティングシグナルとして酸性アミノ酸オリゴペプチドを用いて、カプシド改変型ベクターの構築に取り組んだ。しかしながら、骨指向性を有したベクターの確立には至らなかった。今回の研究結果は、今後カプシド改変型のベクターを構築する際に有益な情報になると考えられる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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