研究課題/領域番号 |
20K16074
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
志田 拓顕 浜松医科大学, 医学部附属病院, 薬剤師 (40857322)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 多発性骨髄腫 / 抗体医薬 / 薬物動態 / LC-MS/MS / Mタンパク |
研究開始時の研究の概要 |
多発性骨髄腫(MM)は血液のがんの一つであるが、近年抗体医薬という種類の薬が使用可能となったことで治療成績が向上している。抗体医薬の体内半減期は一般に数週間程度と低分子医薬品と比べて極めて長いが、それにはFcRnという分子が重要な役割を果たしている。抗体医薬とFcRnとの結合が阻害されると、抗体医薬の半減期が短縮し、その有効性が低下する恐れがある。 本研究では、MMに用いられる3種類の抗体医薬の同時測定を開発し、それを用いてMM患者における抗体医薬の動態を解析することで、患者間・患者内における薬物動態の変動要因を解明することを目的とする。各患者に対する最適な投与方法の開発につながると期待される。
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研究実績の概要 |
本研究では、多発性骨髄腫の治療薬として近年重要性が増している抗体医薬に関して、臨床現場に適用できる患者の血清中濃度測定法を確立すること、ならびにその測定法を用いて薬物動態の個人間差・個人内差を明らかにすることを目的としている。本研究ではLC-MS/MS法による定量法の開発を目的としており、従来広く用いられているELISA法の欠点(交叉反応性、キットによる結果のばらつき)を克服できると期待される。 本年度は、前年度に引き続き、血清中濃度測定に必要なペプチド断片の分析条件最適化を行った。当初は3種類の抗体医薬の同時測定法確立を目指していたが、分析感度の問題より、そのうちの1種類(エロツズマブ)の定量法開発は断念し、ダラツムマブおよびデノスマブの2種類の定量法開発に切り替え、バックグラウンドの低減・酵素処理効率化などに関する検討を行った。また、米国FDAのガイダンスに基づき、検量線・回収率・日内日間変動などに関する検討を行った。
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