研究課題/領域番号 |
20K16084
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
佐藤 恵亮 北海道科学大学, 薬学部, 講師 (60733946)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | オートファジー / アポトーシス / 多重がん / 抗がん剤 / 酸化ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
多重がんは、原発性のがんが複数箇所に発生する疾患であり、高齢化やがん治療の発展に伴い、その患者数は世界的に増加している。多重がん治療には、放射線治療や手術のような局所治療ではなく、性質の異なる複数のがんに効果的で副作用が少ない抗がん剤治療を確立することが必要である。本研究では、現状の抗がん剤治療の欠点を解消し性質の異なる複数のがんに効果的で副作用が少ない抗がん剤治療を見い出すためにオートファジー阻害剤と抗がん剤の併用療法の有効性と安全性を確立させる。
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研究成果の概要 |
本研究では、原発性のがんが複数箇所に発生する多重がんに対する新規治療方法を見出すことを試みた。そのために、タンパク質分解機構であるオートファジーに着目し、既存の抗がん剤の効果を高めることを目的とした。培養がん細胞においてオートファジーを阻害すると細胞障害性抗がん剤であるドキソルビシンによる抗がん作用が増強されることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンパク質分解機構であるオートファジーは、多くの疾患に関与していることが報告されているが、現在オートファジーを利用した治療は行われていない。本研究は、オートファジーを利用することで抗がん剤の効果を増強出来ることを明らかにしており、学術的意義を有する。 原発性のがんが複数箇所に発生する多重がんの患者数は、今後増大していくことが予想されている。本研究は、多重がんを想定し複数のがん細胞を標的に行った研究であり、社会的意義を有する。
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