研究課題/領域番号 |
20K16088
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
遠藤 彩佳 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (50464821)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 腫瘍循環器 / 冠動脈疾患 / 心血管毒性 / 悪性腫瘍 / 癌治療 / 腫瘍循環器学 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の癌治療は、従来からの放射線治療や化学療法に加え多くの分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤の開発が進み、担癌患者の生命予後・QOLは著しく改善している。一方で癌治療が招く新たな心血管合併症が担癌患者の予後を増悪させるだけでなく、癌治療の中断により癌自体の予後をも増悪させる深刻な問題が重要視されている。安全で質の高い癌治療を目指すためにも日本で多施設共同前向きレジストリ研究を樹立し、癌及び癌治療と心血管合併症の現状を明らかにすることが本研究の目的である。本研究の成果によって、心血管合併症に対する診療ガイドライン樹立に貢献することが期待できる。
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研究成果の概要 |
日本での癌および癌治療がもたらす冠動脈疾患を検証する多施設前向きレジストリ研究を企画した。残念ながらコロナ禍で当初より予定が大幅に遅延したが、関連施設と研究内容及び登録システムについて議論すべく情報交換会を年に数回開催した。インターネット上での登録システムの構築を進め、関連多施設と連携し倫理委員会の承認を進め、今後も各施設で症例登録を開始していく。また、JCD-KICSデータベースより今回のテーマと関連した内容の解析を行い、その結果を国内外の学術集会で発表、論文作成を進行中。今後も引き続き目標症例数を目指し症例登録を継続しデータ解析に努めていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
循環器腫瘍学は近年設立された新しい学才領域であり、国内外でも大規模レジストリ研究の報告は未だなされていない現状のなか、癌治療における心血管毒性に関する大規模多施設前向きレジストリ研究であるということが最も重要な点だった。コロナ禍の影響や循環器科だけでなく腫瘍専門医含む他科との協力、多職種間でのデータ収集の連携が必要とされる複雑性かつ困難さが原因で期間内にデータ収集を終えることが困難であったが、本研究を通じて未だ病態解明に至っていない心血管毒性の現状を把握すべく引き続き2023年以降もこの研究を継続していく。
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