研究課題/領域番号 |
20K16114
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
小池 太郎 関西医科大学, 医学部, 助教 (00735590)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 一次感覚ニューロン / 脊髄神経節 / 機械受容ニューロン / アデノ随伴ウイルス / 感覚ニューロン |
研究開始時の研究の概要 |
一次感覚ニューロンは温痛・触圧・深部感覚を受容し中枢神経へ伝える。これまでの研究から、一次感覚ニューロンは発現分子により分類されている。しかし、申請者は齧歯類において、これまでの分類に当てはまらない一次感覚ニューロンを発見した。本研究では、正常および神経因性疼痛モデルマウスを用い、当該ニューロンの生理的役割と疼痛との関連を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究では、CD34に陽性を示す一次感覚ニューロンが、古典的ニューロンマーカーに陽性を示さない事から新規ニューロンと位置づけ、その役割を生理的および病理的条件下において追究する事を目的としている。報告者はこれまでにCD34がTH陽性C線維機械受容ニューロンに局在する事を見出していた。 2022年度の実績:CD34および2種類のC線維機械受容ニューロンマーカー(TH、vGluT3)の3重免疫組織化学の結果、CD34はTH陽性ニューロンよりvGluT3陽性ニューロンで高頻度に発現する事を突き止めた。当該ニューロンの末梢及び中枢の投射先を解析するため、CD34-Creマウスの凍結精子から人工授精にて個体を作製した後、Cre依存的にEGFPを発現させるアデノ随伴ウイルス(AAV PHP.S Syn-FLEX-EGFP)を髄腔投与にて感染させた。しかし、CD34陰性ニューロンにおいてEGFPが発現していたことから、この系を用いての解析を断念した。免疫組織化学実験では、CD34は脊髄後角第Ⅱ層深層に認められ、無毛部皮膚からのニューロン投射部位である正中側には認められなかった。無毛部皮膚を支配する一次感覚ニューロンをAAVにて標識したところ、脊髄において標識ニューロンとCD34は局在を別にした。 マーカーと脊髄投射部位から、当該ニューロンはvGluT3陽性C線維機械受容ニューロンの新たなマーカーとなること、無毛部皮膚には分布しないことが明らかとなった。 今後の展開:遺伝子組換え動物を用いた細胞標識が困難であるため、組織学的解析により当該ニューロンの機能を追究する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
遺伝子組換え動物の作製および繁殖に時間を要したため。TH、vGluT3およびCD34の3重染色が上手くいかず、条件検討に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
疼痛モデル動物を作製し、当該ニューロンにおいて発現量が変化していそうな遺伝子の発現量をin situ hybridizationおよび免疫組織化学にて半定量的に検出する。同時に、レーザーマイクロダイセクションで当該ニューロンを抽出し、qRT-PCRにて発現量を定量する。
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