研究課題/領域番号 |
20K16124
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
今 理紗子 星薬科大学, 薬学部, 特任講師 (90779943)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | アクアポリン / マクロファージ / M1マクロファージ / M2マクロファージ / 炎症性疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、マクロファージの機能や特性をより詳細に把握するための新しいマーカー分子を提案することを目的として、マクロファージにおける水チャネルアクアポリンの役割について解析する。まず、マクロファージの炎症応答におけるアクアポリンの役割とその生理的意義を細胞実験により解析する。続いて、大腸炎モデルマウスを用いてマクロファージの特性とアクアポリンとの関係を調べる。本成果により、これまでにない観点からマクロファージの特性を把握することが可能となり、炎症性疾患に対する新規予防法や治療法を提案できるものと考える。
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研究成果の概要 |
本研究では、マクロファージにおけるAQPの機能やその生理学的意義を解析することにより、炎症性疾患に対する新規予防法や治療法について提言することを目的として、種々検討を行った。その結果、マウス腹腔マクロファージにLPSを添加するとAQP9のみが有意に増加することがわかった。また、AQP9ノックアウトマウスの腹腔マクロファージは、野生型マウスと比べて高い貪食活性を示した。以上の結果から、マクロファージにおけるAQP9は、炎症応答を制御している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果から、マクロファージによる炎症応答の制御においてAQP9がターゲットとなる可能性が示唆された。近年、AQP9は炎症性疾患との関わりが示唆されており、関節リウマチや乾癬、潰瘍性大腸炎患者において、その発現が増強していることが報告されている。今後、詳細に解析することにより、これら疾患の予防や治療に有用な情報を提供できるものと考えられる。
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