研究課題/領域番号 |
20K16147
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
浦西 洸介 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (40783238)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 減数分裂 / PRC1.6 / Mga / Meiosin / Stra8 / bHLHZ / T-box / ES細胞 / 生殖細胞 / PRC1 |
研究開始時の研究の概要 |
私たちは、減数分裂期の生殖細胞において、Mgaの減数分裂期特異的なスプライシングが起こり、C末端が欠損したMgaの新規バリアント(MgaΔC)が発現していることを発見した。このMgaΔCはMaxとの結合領域(bHLH-LZ)を欠損しており、それ故、染色体上のE-box配列に結合することができない。ES細胞におけるMgaのbHLH-LZ領域欠損において、減数分裂関連遺伝子の上昇が見られることから、この、野生型MgaからMgaΔCへのスプライシング変化は生殖細胞の減数分裂起程において正に作用すると考えられる。そこで、本研究では、このMgaΔCの作用機序および発現機構を明らかにし、生殖細胞分化の分子機構の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
ES細胞や生殖細胞におけるMgaの機能は未だ不明な点が多く、生殖細胞の減数分裂開始におけるPRC1.6の制御機構は不明瞭であった。しかしながら、申請者はMgaが2つの異なるDNA結合領域を使い分け、より多くの減数分裂関連遺伝子を抑制していること、減数分裂を行う生殖細胞ではナンセンス依存的mRNA分解機構が抑制されていることを利用し、野生型Mgaに対してドミナントネガティブに働く生殖細胞特異的MgaSVを産生していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Mgaの下流標的遺伝子や、MgaによるPRC1.6制御機構が明らかになったことによって、配偶子形成や減数分裂開始における分子メカニズムの解明の大きな一歩となった。また、Mgaは多種多様ながんで変異が報告されており、今回の研究で見つかった知見はMga変異型のがんの病態解明にもポジティブな波及効果をもたらすと考えられる。
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