研究課題/領域番号 |
20K16175
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
木脇 拓道 宮崎大学, 医学部, 助教 (40866068)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | MET / HGF / がん周囲微小環境 / 分子標的薬 / 合成HGF活性化阻害剤 / 患者腫瘍由来オルガノイド / 患者腫瘍由来移植マウス / がん三次元培養 / HAI-1 / プロテアーゼイメージング / がん / 分子標的治療 |
研究開始時の研究の概要 |
チロシンキナーゼ型受容体とそのリガンドから構成される HGF-MET シグナルは,がんの進展に重要な役割を果たしている.しかしながら,HGF-MET シグナルを標的とした分子標的治療は未だ発展途上にある.本研究では,がん周囲微小環境における HGF 依存性 MET 活性化に焦点を当て,独自の動物モデルを用いて HGF-MET シグナル阻害療法の開発を目指す.さらに,生体内イメージングにより HGF-MET シグナルに関連するプロテアーゼ群の腫瘍組織におけるダイナミズムを解明する.
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研究成果の概要 |
がん周囲微小環境において間質から供給される肝細胞増殖因子 HGF およびがん細胞に存在する受容体 MET で構成される HGF 依存性 MET 活性化シグナルの意義および阻害療法について解析を行った.HGF 依存性 MET シグナルは,Hepatocyte growth factor inhibitor-1 (HAI-1) によって制御されており,HAI-1 発現低下によって MET を介した細胞増殖が亢進した.HAI-1 発現低下腫瘍に対して,HAI-1 と類似の機能を有する合成 HGF 活性化阻害剤を投与したところ,壊死領域が増加し,合成 HGF 活性化阻害剤の有用性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HGF 依存性 MET 活性化の制御は,転移性腫瘍や抗がん剤耐性を獲得した腫瘍に対して,新たな治療選択肢を提供しうる.本研究では,HGF-MET シグナルが亢進している一部の腫瘍において,合成 HGF 活性化阻害剤が治療効果を発揮することが実験動物レベルで示唆された.今後の研究の進展により,合成 HGF 活性化阻害剤の臨床応用が期待できる.
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