研究課題/領域番号 |
20K16176
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
小島 学 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (30746970)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 子宮体癌 / 細胞接着因子 / クローディン9 / がん診断マーカー / 細胞間接着 / クローディン / がん / バイオマーカー / 細胞間接着分子 / 子宮内膜癌 / 核内受容体 / シグナル伝達 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者はクローディン-6(CLDN6)が子宮内膜癌の予後不良因子であり、子宮内膜癌細胞株においてCLDN6過剰発現はエストロゲン受容体依存性に悪性形質を増強することを明らかにした。ところで最近公開されたThe Cancer Genome Atlasデータベースによると、CLDN6と近縁なCLDN9のmRNA高発現が子宮内膜癌の予後不良因子である可能性が示されている。以上のことから「異常発現したCLDN9を起点とするシグナルが、ERαもしくは他のNRsの活性化を介して子宮内膜癌の悪性形質増強に作用する」という仮説をたてた。本研究ではこの仮説を検証し、子宮内膜癌におけるCLDN9の予後マーカーおよび新規治療標的としての可能性を探る。
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研究成果の概要 |
我々のグループが開発した抗CLDN9モノクローナル抗体を用いて、子宮体がん手術材料を免疫染色した。その染色性を組織学的に半定量的評価し、CLDN9発現と予後や臨床病理学的因子との関連を解析した。 子宮体がん高発現群はCLDN9低発現群に比し、有意に疾患特異生存率、無再発生存は不良であり、さらに多変量解析を行うとCLDN9高発現は独立した予後因子であることが示された。CLDN9は子宮体がんの予後不良例を抽出する予後予測マーカーとして有用である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CLDN9は子宮体がんの予後不良例を抽出する予後予測マーカーとして有用である。さらにCLDN6と組み合わせることで、より広く予後不良症例を抽出することができる。今後、分子生物学的なメカニズムを行い、CLDN9を標的とした個別化医療を行うことができる可能性がある。さらに、CLDN6との抗体カクテルによる層別化や治療標的に貢献しうる。
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