研究課題/領域番号 |
20K16179
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
藤田 泰子 愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 研究員 (10750341)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 胃癌 / 手繋ぎ型胃癌 / 未分化型胃癌 / 遺伝子解析 |
研究開始時の研究の概要 |
手繋ぎ型胃癌は癒合した特徴的な組織形態を示す中分化型腺癌であり、ときに未分化型胃癌に移行することが知られている。本研究では、手繋ぎ型胃癌成分と併存する未分化型胃癌成分をパラフィン切片からそれぞれ分取し、各成分の遺伝子変異を網羅的に解析することで、手繋ぎ型胃癌の発生や低分化腺癌への進展に関与する遺伝子異常を明らかにする。
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研究実績の概要 |
手繋ぎ型胃癌は分化型胃癌の一つの組織型であるが、その細胞異型の乏しさから生検などでの組織学的診断が難しい胃癌である。また、予後の悪い未分化型胃癌 に移行することも知られており、未分化型胃癌と共通の遺伝子異常を有することも報告されている。本研究では、予後の悪い未分化型胃癌に進展しうる組織型である手繋ぎ型胃癌の特徴を明らかにすることを目的としている。方法としては、未分化型胃癌成分を伴う手繋ぎ型胃癌の各成分を分取して解析することで、手 繋ぎ型胃癌から未分化型胃癌への進展に関わる分子学的異常を検討する。これまでに、手繋ぎ型胃癌の特徴については、臨床病理学的検討、免疫組織化学による検討、DNAメチル化解析やアレル不均衡性の解析、TP53、KRAS、BRAFなどの遺伝子変異解析といった個別の分子病理学的解析を行い、通常型の分化型胃癌との違いを明らかにしてきたが、さらに、手繋ぎ型胃癌症例のなかで、未分化型胃癌成分を有する症例を抽出し、各成分の分子学的異常を比較することで、手繋ぎ型胃癌が未分化型胃癌に進展する際の分子学的異常を明らかにすることができると考えられる。実体顕微鏡下での用手的マイクロダイセクションにより、同一の症例から未分化型胃癌成分と手繋ぎ型胃癌成分を分取したうえで、両成分について広く分子学的解析を行っていく予定であり、当該年度では、未分化型胃癌に進展している手繋ぎ型胃癌症例で各成分を分取し、解析・検討を進めている。また、未分化型成分を有さない手繋ぎ型胃癌症例も同様に症例集積しており、比較検討することで、未分化型胃癌に進展する手繋ぎ型胃癌に特徴があるのかどうか検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
手繋ぎ型胃癌症例の未分化型胃癌への進展症例では、各成分が混在して存在するものが多く、各成分が分取可能な症例を集積するには、時間がかかっている。また、網羅的なDNA、RNA解析を行う上で、十分な核酸抽出が可能な腫瘍量を両成分で採取できる症例が限られるのも一因である。
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今後の研究の推進方策 |
各成分が分取可能で十分な量の核酸が抽出できた症例について、分子学的解析を行い検討を進める予定である。また、未分化型成分を有さない手繋ぎ型胃癌についても核酸抽出を行っており、今後併せて検討することで、未分化型胃癌に進展しうる手繋ぎ型胃癌に特徴があるかどうか検討していく予定である。
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