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早期肝細胞癌におけるCPD発現の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K16185
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関久留米大学

研究代表者

三原 勇太郎  久留米大学, 医学部, 助教 (20869086)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード肝細胞癌 / 早期肝細胞癌 / early HCC / dysplastic nodule / carboxypeptidase D / malic enzyme 1 / CPD
研究開始時の研究の概要

早期肝細胞癌と、dysplastic nodule(DN)の組織学的鑑別はしばしば困難であり、客観的で簡便な診断指標が必要である。また、DNから肝細胞癌が発生する機序の解明も望まれる。当教室でのpreliminaryな検討で、免疫組織学的に、肝細胞癌においてcarboxypeptidase D (CPD)の発現が認められ、さらに、DN→早期肝細胞癌→進行肝細胞癌と進行するにつれて発現率、強度が亢進する傾向がみられた。CPDがDNと早期肝細胞癌の鑑別に有用であるかを検討し、診断のみならず発癌機序の解明に繋げることを目的とした。

研究成果の概要

早期肝細胞癌(early hepatocellular carcinoma: eHCC)とその前駆病変であるdysplastic nodule (DN)の鑑別は難しく、eHCCの診断マーカーを見出すことを目的とした。carboxypeptidase D (CPD)およびmalic enzyme 1 (ME1)の免疫染色を行った結果、CPD陽性かつME1欠失の組み合わせでは、感度50%、特異度100%でeHCCを診断可能で、DNとの鑑別に有用であった。また、これらの免疫染色はeHCCの病変範囲の同定にも有用であった。
研究成果は第44回日本肝臓学会西部会で報告し、現在論文作成中である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

世界的に、肝癌は癌関連死の原因の第6位を占め、その90%が肝細胞癌である。近年の診断・治療技術の進歩により、肝細胞癌の40~50%程度は根治的治療が望めるようになったが、以前として多くの症例が進行期で発見され、それらの予後は不良である。肝細胞癌のさらなる予後改善のためには早期の段階で確実な診断をすることが望まれる。
今回の検討で、早期肝細胞癌の有用な診断マーカーを見出し、肝細胞癌の早期診断・早期治療に結び付くことが期待される。
また、DNを介した肝細胞癌の発癌経路の解明の一助ともなり得ると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Carboxypeptidase DおよびMalic enzyme 1の免疫組織化学は早期肝細胞癌とdysplastic noduleの鑑別診断に有用である2021

    • 著者名/発表者名
      三原勇太郎、近藤礼一郎、草野弘宣、小笠原幸子、内藤嘉紀、秋葉純、矢野博久
    • 学会等名
      第44回 日本肝臓学会西部会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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