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間質性肺炎合併肺癌における癌関連線維芽細胞の特徴に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K16188
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関東北大学

研究代表者

井上 千裕  東北大学, 医学系研究科, 助教 (10865447)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワード肺癌 / 癌関連線維芽細胞 / 癌微小環境 / 間質性肺炎 / 免疫染色 / プロテオミクス
研究開始時の研究の概要

癌関連線維芽細胞(CAFs)は、細胞外基質や可溶性因子を分泌して腫瘍細胞や免疫細胞等と相互作用することや、微小環境の影響を受けることが知られているが、背景疾患の違いが肺腺癌のCAFsに与える影響は明らかになっていない。今回、特発性肺線維症(IPF)、IPF合併肺腺癌、基礎疾患の無い肺腺癌における線維芽細胞の網羅的なタンパク発現の解析、比較を通して、IPF合併肺癌のCAFsの特徴を明らかにしたい。

研究成果の概要

間質性肺炎合併肺腺癌は通常の肺癌より予後不良であり、新たな治療法の開発が望まれている。今回、癌間質に存在し、癌の悪性度を高める癌関連線維芽細胞に着目した。間質性肺炎合併肺癌の間質におけるタンパク発現について網羅的なプロテオーム解析を行うと共に、組織での発現を免疫染色で確認した。結果、間質性肺炎合併肺癌の癌関連線維芽細胞マーカーの発現パターンは、間質性肺炎非合併肺癌とは異なることが明らかになった。また、hyaluronan and proteoglycan link protein 1とaggrecan core proteinといった細胞外基質の発現が他の組織よりも高いことが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、癌関連線維芽細胞(cancer associated fibroblasts: CAFs)を標的とした治療や画像診断が注目を集めている。また、間質性肺炎合併肺腺癌は、間質性肺炎の急性増悪の恐れがあるため、標準的な薬物療法が行えないという問題点があり、新たな治療法の開発が急がれる。今回の研究では、間質性肺炎合併肺癌の間質におけるタンパク発現や、CAFマーカーの発現パターンの特徴、特に細胞外基質の重要性が明らかになった。今後、間質性肺炎合併肺癌のCAFによる細胞外基質の産生や働きに着目した研究から、間質性肺炎合併肺癌のCAFを標的とした治療の実現に繋がることが期待される。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 特発性肺線維症合併肺腺癌における癌関連線維芽細胞マーカータンパク発現に関する検討2021

    • 著者名/発表者名
      前田 さき、井上 千裕、三木 康宏 、齊藤 涼子、岡田 克典、笹野 公伸
    • 学会等名
      第80回日本癌学会学術総会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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