研究課題/領域番号 |
20K16204
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 啓 愛知医科大学, 医学部, 講師 (40732699)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 末梢性T細胞リンパ腫、非特定型 / Lymphoepithelioid type / 組織球 / CD30免疫染色 / 末梢性T細胞リンパ腫,非特定型 / 末梢性T細胞性リンパ腫, 非特定型 / 微小環境 / RNAscope / サイトカイン |
研究開始時の研究の概要 |
近年、種々のがんにおいて、その腫瘍細胞周囲の微小環境ががんの生物学的特徴を決定する上で重要な役割を担っていることが明らかにされてきた。しかしながらPTCL-NOSでは、微小環境の解析が進んでおらず、未だ明らかにされていない部分が多い。 我々はPTCL-NOSの微小環境中のサイトカインに着目し、RNAscopeを用いることで微小環境におけるサイトカインの多寡、分布を解析する。その結果を用いて、PTCL-NOSの臨床病理学的解析を行う。これらを通じてPTCL-NOSの微小環境におけるサイトカインの役割を明らかにし、PTCL-NOSの病因・病態を解明する。
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研究成果の概要 |
末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)、非特定型のLymphoepithelioid typeはAngioimmunoblastic T-cell lymphoma with high content of epithelioid cellsに比べ予後良好であり、微小環境中の組織球の性質の違いが、予後の違いに関係していることが示唆された。 またPTCLにおけるCD30免疫染色の均てん化に関する検討を行い、Ventana(OptiView)、Bond III(200-400倍希釈)、Dako Omnis(リンカーあり、100-200倍希釈) の条件でCD30の染色性、陽性率が同程度になることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PTCL-NOSの稀な亜型であるLeLとAITL-EPIの予後、微小環境中の組織球の性質の違いを明らかにした。両者は組織学的に類似していることもあり、鑑別が問題となるが、診断時に両者を厳密に区別することが重要であり、またPTCLの微小環境が腫瘍の性質に影響を与えるということが分かった。 CD30免疫染色はPTCL患者にBrentuximab vedotinの使用を決定する上でCD30免疫染色による検索は必須事項となっている。各社の自動免疫染色装置によるCD30免疫染色を均てん化することはPTCL患者におけるBrentuximab vedotinの適正使用に繋がることが期待される。
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