研究課題/領域番号 |
20K16219
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石橋 理基 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 助教 (20778279)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 肝臓障害・再生 / 炎症性シグナル / 細胞極性因子 / ゲノム編集 / 遺伝子ターゲッティング / Inscuteable / 肝障害 / 細胞極性 / 肝臓傷害・再生 / 肝細胞極性 / CRISPR-Cas9 / 遺伝子ノックイン |
研究開始時の研究の概要 |
肝細胞は非常にユニークな多極性構造を持つ細胞であり、肝臓傷害からの再生時には肝細胞の分裂と共に細胞極性の再構築が行われる。申請者は転写因子c-Relが細胞極性制御因子mInsc遺伝子の発現を制御することを見出してきたが、c-Rel/mInsc axisの肝臓再生時における生理機能は不明である。本研究では、マウス生体肝臓における炎症性シグナルによる細胞極性制御因子の発現制御メカニズムと、それが肝臓再生にいかに寄与するかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では細胞極性因子mInsc遺伝子のプロモーター領域のc-Rel結合配列を欠損したマウス(c-Rel Binding site (BS) delta)を樹立し解析を行った結果、肝臓障害からの再生メカニズムは肝臓再生メカニズムはc-Rel/mInsc axis非依存的である可能性、もしくはc-Rel/mInsc axisの欠損を補完する機構の存在が予想された。また、研究遂行の為に必要となる遺伝子改変マウスを効率的に樹立可能な汎用性の高いドナープラスミドシステムの開発に成功した。このシステムは遺伝子改変個体を必要とする様々な研究に貢献できると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、肝臓障害および再生時におけるNF-kBファミリー転写因子c-Rel/細胞極性制御因子mInsc axisの生理学的機能は不明であった。本研究により、肝臓障害からの再生メカニズムは肝臓再生メカニズムはc-Rel/mInsc axis非依存的である可能性、もしくはc-Rel/mInsc axisの欠損を補完する機構の存在が予想された。また、新規の汎用型ドナープラスミドを用いた遺伝子ターゲッティングシステムの開発により、遺伝子改変個体を必要とする研究への貢献が期待される。
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