研究課題/領域番号 |
20K16256
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
田崎 園子 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (50824174)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Candida albicans / Th17 / ワクチン / 口腔カンジダ症 / 免疫 / 真菌 |
研究開始時の研究の概要 |
Candida albicans (C. albicans )は健常なヒトに常在する代表的な真菌ですが、高齢者など免疫力の低下した患者では難治性の真菌感染症を引き起こします。C. albicans による感染症の治療法は現在、抗真菌薬による薬物療法が主体ですが、抗真菌薬の種類は抗菌薬と比較して非常に少なく、効果的な治療成果を上げることが難しい現状にあります。常在真菌は宿主の免疫細胞とのバランスによって維持・管理されていますがその制御機構は未だ詳しく知られてはいません。本研究の目的はその免疫制御機構を解明し、既存の治療法に代わる新しい治療・予防方法の基盤の確立をすることです。
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研究成果の概要 |
ヒトの常在真菌であり重篤な真菌感染症を起こすCandida albicans (C. albicans )の構成成分より宿主免疫応答を惹起する抗原候補タンパク質の分析をすすめ、抗原候補タンパク質をアジュバントと共に病態モデルマウスに投与、その病態の抑制効果について検討しました。また、病態モデルマウス血清よりサイトカイン解析を実施しました。これに加えて、抗原候補タンパク質のMHC classⅡ結合親和性の確認により、親和性の高いエピトープとなりうるペプチド配列を予測し、C. albicans に対する免疫応答の抗原候補ペプチドの絞り込みを実施しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
C. albicans は健常なヒトの皮膚や粘膜など様々な場所に常在するメジャーな真菌ですが、高齢者や免疫低下者では重篤な日和見感染症を起こす真菌でもあります。C. albicans による感染症の治療は現在抗真菌薬による薬物療法が主体ですが抗真菌薬は抗菌薬と比較して非常に数が少なく、また薬剤耐性菌の問題もあるため効果的な治療成果を上げる事が難しい現状にあります。新たな薬剤の開発は非常に費用がかかるため、真菌感染症の免疫制御機構の解析およびワクチンなどの新たな治療・予防法の検討を行うことは医療福祉の将来的に役に立つと思われます。
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