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UNC93B1によるTLRの細胞内局在に関する構造生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K16274
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関東京大学

研究代表者

石田 英子  東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任研究員 (70563295)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードTLR受容体 / UCN93B1 / 自然免疫 / クライオ電子顕微鏡 / 構造生物学 / Toll-like receptor / TLR / クライオ電顕
研究開始時の研究の概要

自然免疫受容体の一つであるTLRは、微生物の構成成分を認識して免疫反応を引き起こす。TLR病原体の侵入を防ぐとともに生体の恒常性の維持にも深く関与していることから、その活性化は時空間的に厳密に制御される必要がある。UNC93B1は複数回膜貫通型の膜タンパク質であり、主に核酸認識TLRと小胞体膜上で結合する。UNC93B1はTLRのリガンド刺激に応じてこれらTLRをエンドソームへと輸送し、TLRの活性化のバランスを調節するとされているが、その詳細な制御機構は不明である。
本申請課題では、UNC93B1と各種TLRとの複合体の構造解析を行い、UNC93B1によるTLRの活性制御機構の解明を目指す。

研究成果の概要

自然免疫受容体であるTLRの活性化機構を解明するために、UNC93B1と各種TLR (TLR3, TLR5, TLR7, TLR8, TLR9) の複合体を調製し、クライオ電子顕微鏡を用いた構造解析を行った。TLR3とTLR7に関して、UNC93B1との複合体の構造解析に成功した。TLR3とTLR7は同様の結合様式でUNC93B1と相互作用しており、UNC93B1のTLR活性化機構の一端が明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

自然免疫受容体の一つであるTLRは、微生物の構成成分を認識して免疫反応を引き起こす。TLRは病原体の侵入を防ぐとともに、生体の恒常性の維持にも深く関与していることから、その活性化は時空間的に厳密に制御される必要がある。UNC93B1はTLRのリガンド刺激に応じてこれらTLRをエンドソームへと輸送し、TLRの活性化のバランスを調節するとされているが、その詳細な制御機構は不明であった。
本申請課題において、UNC93B1/TLR3およびUNC93B1/TLR7の複合体の構造解析に成功し、UNC93B1によるTLRの活性制御機構の一端を明らかにした。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Cryo-EM structures of Toll-like receptors in complex with UNC93B12021

    • 著者名/発表者名
      Ishida Hanako、Asami Jinta、Zhang Zhikuan、Nishizawa Tomohiro、Shigematsu Hideki、Ohto Umeharu、Shimizu Toshiyuki
    • 雑誌名

      Nature Structural & Molecular Biology

      巻: 28 号: 2 ページ: 173-180

    • DOI

      10.1038/s41594-020-00542-w

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] UNC93B1による核酸認識TLRの輸送機構の構造基盤2021

    • 著者名/発表者名
      石田英子、浅見仁太、大戸梅治、清水敏之
    • 学会等名
      日本薬学会第141年会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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