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B-1細胞における制御性B細胞および自己抗体産生細胞への分化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K16288
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関九州大学

研究代表者

畑野 晋也  九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (90834929)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードB細胞 / 加齢性B細胞 / 自己抗体 / 自己免疫疾患 / 加齢 / B細胞受容体 / 制御性B細胞 / B-1細胞
研究開始時の研究の概要

抗炎症性サイトカインIL-10を産生するB細胞(制御性B細胞)は自己免疫疾患や炎症疾患の抑制に関与する。しかし、制御性B細胞への分化機構、特にB-1細胞とB-2細胞のそれぞれのB細胞サブセットから分化する制御性B細胞の機能や性状については十分理解されていない。一方、B-1細胞 は自己抗体の産生により自己免疫疾患の発症や病態増悪に関与することが知られている。本研究では、B-1細胞の分化、性状、BCRレパトアの特徴からB-1細胞由来制御性B細胞や自己抗体産生細胞への分化機構を明らかにし、B-1細胞の自己免疫疾患制御への関与の解明を目指す。

研究成果の概要

当初予定していた胎児におけるB細胞の運命追跡システムの確立が至らなかったため、既に確立している成体マウスB細胞の運命追跡システムを用いて、長期間B細胞として生き続けている集団(老化長寿B細胞)に着目し、老齢マウスで増加し自己抗体産生に関与することが報告されている特殊なB細胞(加齢性B細胞)研究に取り組んだ。その結果、若齢B細胞と比較して、老化長寿B細胞にて発現が高い遺伝子X(未発表のためここでは遺伝子Xとする)の同定に成功した。また遺伝子Xのタンパク質発現は若齢B細胞では見られず、老化B細胞において検出できたことから、加齢性B細胞サブセットを規定する新規マーカー遺伝子となることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

B細胞は生体防御の中でも抗体産生など液性免疫の要となる細胞であるが、老化により液性免疫応答が低下することが報告されており、その原因は不明な点が多い。近年、加齢に伴い増加する特殊なB細胞サブセットであり、自己抗体産生に関与する加齢性B細胞が報告されたが、加齢性B細胞を規定するマーカーは詳細に同定されていない。本研究成果により、加齢性B細胞の新規マーカーとなりうる遺伝子Xの同定に成功した。この研究成果は今後の加齢性B細胞の機能や性状、自己免疫疾患への関与、そして老化による液性免疫応答低下メカニズムの詳細な解明に繋がる可能性があり、超高齢化社会における健康寿命の延長に寄与することが期待される。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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