研究課題/領域番号 |
20K16343
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
武田 朋也 近畿大学, 薬学部, 助教 (20734031)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | トリプルネガティブ乳癌 / 骨転移 / 骨微小環境 / ケモカイン受容体 / 骨髄間質細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、骨転移における骨髄間質細胞と相互作用するTNBC骨高転移株の受容体を同定する。さらに、同定した受容体を阻害する分子標的薬を使用することで、TNBC骨転移を抑制する治療法開発につなげる基礎研究を行う。
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研究成果の概要 |
トリプルネガティブ乳癌(TNBC;Triple negative breast cancer)の骨転移成立には、TNBCと骨髄間質細胞との相互作用が重要である。本研究では、TNBCと骨髄間質細胞との相互作用に関与する因子としてケモカイン受容体CXCR4を見出した。さらに、CXCR4を阻害することでTNBCの骨転移を抑制することを明らかにした。以上より、CXCR4が骨髄間質細胞と相互作用することで、TNBCの骨転移を亢進している可能性が示唆された。そして、CXCR4を阻害する薬剤がTNBCの骨転移を抑制する新たな治療薬となる可能性が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トリプルネガティブ乳癌(TNBC)は、早期に肺や骨などの遠隔転移を認める予後不良の悪性腫瘍である。特に、骨転移は転移性TNBC患者の約70%で認め、TNBC患者の予後を著しく悪化させる要因となっている。本研究において、ケモカイン受容体であるCXCR4がTNBCの骨転移に関与することを明らかにし、CXCR4を阻害することでTNBCの骨転移を抑制できることを見出した。これらの成果はTNBCの骨転移を抑制する治療法開発につながり、TNBC患者の予後改善に貢献できると考えられる。
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