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小細胞肺癌におけるDLL3の機能及び遺伝子異常の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K16349
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

古田 恵  北海道大学, 大学病院, 医員 (00848765)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードDLL3の機能 / 小細胞肺癌
研究開始時の研究の概要

本研究では小細胞肺癌(SCLC)におけるDLL3の機能および遺伝子変異について検討する。我々はSCLCのNotch関連遺伝子の遺伝子変異について検討したところ、DLL3の細胞外ドメインに遺伝子変異を多く認め、その遺伝子変異と予後に相関があったことから、DLL3遺伝子変異細胞株を作成しその機能について解析する。今回の研究でDLL3の機能や遺伝子変異の詳細が明らかになれば予後予測因子や開発中のDLL3をターゲットとした治療の治療効果予測につながると予想される。

研究成果の概要

SCLC細胞株でDLL3をknockdownすると遊走能・浸潤能が低下し、Snailの発現は減弱した。逆にDLL3をoverexpressionすると増殖能・遊走能は亢進し、Snailの発現は増加し、DLL3はEMTを調節する転写因子であるSnailを介して遊走能・浸潤能亢進に関与している可能性が考えられた。ゼノグラフトマウスモデルを用いて評価した腫瘍増殖はDLL3をoverexpressionさせたSBC-5でコントロールと比較して亢進しており、摘出腫瘍のSnail 発現はコントロール群腫瘍と比べ発現が増加しており、in vitroと同様の結果であった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

小細胞肺癌ではNotchのリガンドの一つであるDelta-like protein 3(DLL3)はin vitro、in vivoにおいて腫瘍増殖能、遊走能、浸潤能を促進していた。遊走能、浸潤能促進の機序としてNOTCH1非依存性に上皮間葉転換を誘導に関与する転写因子であるSnailが関与している可能性が考えられた。DLL3を標的とした治療は転移例や再発例において期待されると考えられた。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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