研究課題/領域番号 |
20K16351
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中川 紗紀 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (50781580)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 乳癌 / ITAFs / キャップ非依存性翻訳 / IRESs |
研究開始時の研究の概要 |
癌領域では遺伝子発現の研究と共に、実際に機能を持つタンパク質が生成される過程が、癌の増殖機序の解明や新規治療開発の標的として注目されている。 本研究では、複数の癌組織において腫瘍関連タンパク質の生成に関与すると考えられている内部リボソーム導入部位(Internal Ribosomal Entry Sites: IRESs)、IRESs関連タンパク(IRES-transactivating protein: ITAFs)に着目し、ヒト乳癌組織におけるITAFsの発現を評価し、薬物治療効果や予後との関連を検討する。さらにITAFsを標的とした創薬研究を行い既存の治療薬との相乗効果について検討する。
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研究成果の概要 |
研究代表者は本研究課題採択後の2020年3月より東北大学の関連病院へ異動となった。COVID-19の流行により勤務地と研究施設の往来が制限される中、平日はフルタイムで臨床診療を行っており、本研究を遂行するための時間を確保することが困難であった。COVID-19の影響による行動制限の緩和後も、現在の勤務地での診療業務と研究の両立は困難であったため、本研究課題を取り下げ、研究費を返還した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌領域におけるITAFsの意義や生物学的特性は未知である。また乳癌の特徴であるERシグナルやHER2シグナルとの関連も明らかではなく、個々のITAFsによって癌増殖・抑制に関わる機能が異なってくる可能性がある。本研究は、この未開の領域に対する独自的かつ創造的研究である。本研究は乳癌を対象としているが、将来的に他癌腫への応用も可能である。
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