研究課題/領域番号 |
20K16356
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
新開 泰宏 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (70791614)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 白血病幹細胞 / ESAM / 不均一性 / 急性骨髄性白血病 / TGFβシグナル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、白血病幹細胞の不均一性を分子生物学的なゆらぎの概念としてとらえ、その調節機序を明確にすることで、より正確な白血病幹細胞モデルの構築を行う。さらに白血病幹細胞のゆらぎの制御を通じて、新規治療方法の開発へと繋げることを目標とする。
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研究成果の概要 |
新規造血幹細胞抗原であるEndothelial cell-Selective Adhesion Molecule(ESAM)の発現変化に基づき、ヒトAMLにおける白血病細胞の不均一性と制御メカニズムを解析した。ヒトAMLにおいてESAM陰性細胞とESAM陽性細胞は相互に変動可能で、ESAM発現に伴うAML細胞の階層性は認めず、可塑性を認めていた。ESAM発現の可塑性はAML細胞自身の自分泌を含めたTGFβ1刺激によって促進された。TGFβシグナルの阻害はESAM発現の可塑性を阻害するだけでなく、AML細胞の増殖抑制と細胞死を誘導し、抗腫瘍薬の効果を増強した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性骨髄性白血病(AML)については、これまで多くの研究により、染色体・遺伝子異常による層別化や、新規治療薬が開発されてきた。しかし、未だに完治のためには造血幹細胞移植が必要であり、移植後の再発も多く、極めて難治性の疾患である。AMLにおいては、白血病幹細胞(LSC)が化学療法抵抗性や再発に関与すると報告されており、LSCを根絶することがAMLの治療に重要と考えられている。本研究において、ヒトAMLにはTGFβシグナが関与する不均一性と可塑性が存在し、その阻害は治療標的となり得ることが示唆された。これらの研究成果はAMLにおけるLSCの病態解明だけでなく、新規治療にも寄与すると期待される。
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