研究課題/領域番号 |
20K16363
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
真里谷 奨 札幌医科大学, 医学部, 助教 (50836757)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | がん免疫療法 / ミスマッチ修復タンパク欠損 / 人工知能 / 深層学習 / 子宮体がん / 免疫療法 / ミスマッチ修復蛋白 / がん免疫微小環境 / 婦人科がん / 腫瘍免疫 / エクソーム解析 / がん幹細胞 / がん精巣抗原 / がん精巣幹細胞抗原 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の免疫チェックポイント阻害剤などの成功により、免疫療法はがんに対する有効な第4の治療法として確立しつつある。免疫療法において抗腫瘍効果を発揮するのは細胞障害性T細胞(CTL)である。免疫チェックポイント阻害剤において、主に変異遺伝子にコードされる変異抗原(ネオアンチゲン)がCTLに標的される。ネオアンチゲンは患者固有の遺伝子変異に基づき、ネオアンチゲン標的療法は個別化医療とならざるを得ない。そこで我々は本研究において、婦人科がん幹細胞に共通して発現する精巣関連抗原(がん精巣抗原)を標的とする免疫療法を開発する事により、多くの婦人科がん患者に適応可能な免疫療法の基礎~前臨床研究を目的とする。
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研究成果の概要 |
婦人科がん、とくに子宮内膜がんの免疫学的プロファイルは他の固形がんとは大きく異なっているため、免疫チェックポイント阻害剤を用いた網羅的な免疫療法の選択に際しては留意が必要である可能性が示された。また、免疫プロファイルの新規スクリーニング手法としてAI(人工知能)を用いた深層学習によるモデル構築が一部有用であることを示した。本開発アルゴリズムは、今後のがん個別化医療への対応に際しての一助となるとのではと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昨今はがん免疫療法の適応可否のみならず、あらゆる標的治療が網羅的ゲノム解析により臨床現場でも選択される枠組みが整いつつある。がん治療はより個別化したものへ推移していることとなるが、我々は一見同一プロファイルを示す腫瘍であっても、そのがん種ごとの免疫学的性質により局所反応は異なる可能性を示した。単一マーカーをサロゲートマーカーとして用いることには限界があり、より繊細ながんプロファイル解析が日常的に求められる時代は近いと考えられ、我々の提示するAI判定モデルが一端を担う可能性を考え、引き続き解析・研究を進めて行きたい。
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