研究課題/領域番号 |
20K16367
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
岡澤 裕 順天堂大学, 医学部, 准教授 (10794604)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 大腸癌 / 浸潤・転移 / PDX / オルガノイド / 患者癌移植モデル(PDX) / 大腸癌細胞 / 癌細胞オルガノイド / PDXモデル / CAFs / 個別化治療モデル / 大腸癌オルガノイド / 癌内線維芽細胞 / 癌浸潤・転移 / 治療抵抗性 / 患者大腸癌由来PDX / 患者大腸癌細胞由来オルガノイド / 中間型EMT-MET |
研究開始時の研究の概要 |
実験的転移モデルの作製のため、患者由来の大腸癌細胞をNOGマウスの脾臓へ注入し、肝臓にマクロな転移巣を形成した。さらに、浸潤から転移コロニー形成までの多段階の浸潤・転移のプロセスを可視化するため、レンチウイルス由来のGFP発現ベクターが導入された大腸癌細胞オルガノイドを樹立し、浸潤・転移にかかわる細胞動態を蛍光顕微鏡下で観察した。 GFP陽性大腸癌オルガノイドが同所移植されたPDXモデルでは、GFP陽性癌細胞が肺で多数検出され、患者大腸癌の自発的肺転移モデルとなりえる事がわかった。 今後はGFP陽性大腸癌オルガノイドを用いたPDXモデルを用い、薬剤の抗腫瘍効果の検討や転移の生物学的研究を進めたい。
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研究成果の概要 |
本研究では、9例の大腸癌患者より原発癌を外科的に切除し癌オルガノイド培養を施行した。9例中8例において癌オルガノイドが樹立された。GFPやtomato蛍光蛋白質をコードする遺伝子をレンチウイルスを使用し、培養癌オルガノイドに導入することに成功しマウスへの移植実験の準備ができている。今後はGFP陽性大腸癌オルガノイドを用いたPDXモデルを用いて、薬剤の抗腫瘍効果の検討や転移の生物学的研究を進めていきたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性の大腸癌は、浸潤・転移や治療抵抗性を示す予後不良な癌である。しかしながらその悪性化の分子メカニズムの理解は十分ではく、有効な治療法が限られている。本研究は、患者大腸癌サンプルを用いてPDXやオルガノイドを使用した患者個別化モデルを作製し、新規治療法の開発に役立てることに社会的意義がある。
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