研究課題/領域番号 |
20K16368
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
裴 恩真 東京医科大学, 医学部, 兼任助教 (40773388)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 乳癌 / 治療抵抗性 / TGF-beta / SMAD / リン酸化 / トランスフォーミング増殖因子β(TGF-β) / 炎症 / Breast cancer / Chemoresistance / IL-6 / SMAD2 / Linker phosphorylation / STAT / Breast Cancer / Proinflammatory cytokine / SMAD phosphorylation |
研究開始時の研究の概要 |
TGF-β/SMADs and IL-6/STAT3 pathways are crucial for breast carcinogenesis. However, the mechanisms how SMADs and STAT3 form a network to induce inflammation-induced chemoresistance are unknown. To elucidate how phosphorylation status of SMADs and STAT3 regulate chemosensitivity of breast cancers, I will investigate <1> the effects of phosphorylation status of SMAD2/3 and STAT3-induced chemoresistance, <2> the target genes of phosphorylated SMAD2/3 and STAT3 to regulate STAT3-induced chemoresistance, <3> the signaling mechanisms how phosphorylated SMAD2/3 regulate STAT3-induced chemoresistance.
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研究成果の概要 |
癌の進展と転移において重要な働きをするサイトカインであるTGF-βが乳癌の治療抵抗性と治療反応性をどのように制御するかを検討した。乳癌組織においては、TGF-βシグナル伝達分子SMADリンカー部位リン酸化がみとめられた。SMAD各種変異体を移入した各種乳癌細胞株を用いて、抗がん剤抵抗性を誘導する部位と上流のシグナル伝達経路を同定した。RNAシーケンスとクロマチン免疫沈降シーケンスにより同定した経路による遺伝子発現調節を網羅的に解析した。アデノ随伴ウイルスベクターを用いたマウス乳癌細胞株を樹立し、生体イメージングを用いた同所性同種移植乳癌マウスモデルの実験プロトコールを最適化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳がんは本邦において最も多い女性のがんで30-64歳の世代ではがんによる死亡数第一位である。抗がん薬に対する治療抵抗性は予後を改善するために解決すべき課題である。本研究では、がんの進展と転移に重要な働きを及ぼすサイトカインであるTGF-βの細胞内信号伝達経路がどのように治療抵抗性を調節するのかを明らかにした。本研究の成果は、乳がんの抗がん薬抵抗性を抑えて有効性を高める新規治療方法の開発につながる。
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