研究課題/領域番号 |
20K16416
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高橋 純一 九州大学, 大学病院, 医員 (60869569)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 肝内胆管癌 / ドラッグリポジショニング / 創薬 / BAP1 / 遺伝子変異 / リポジショニング / リポジショニング薬 |
研究開始時の研究の概要 |
肝内胆管癌は、切除以外の抜本的な治療法が少なく悪性度が高く、肝内胆管癌に高い抗腫瘍効果を示す薬剤が求められている。研究協力者九州工業大学山西芳裕教授は、1000種類にもおよぶリポジショニング薬 の癌株化細胞への投薬に伴う発現プロファイルデータを有する。他方、われわれは肝内胆管 癌原発巣マルチサンプリングデータを有することから両者を比較検討し、結果、有望な薬剤を5種類発見した。まずin vitroおよびin vivoでの抗腫瘍効果を示し、次に作用機序を明確にする。
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研究成果の概要 |
ICC検体から得られたdataとpublic dataを使用し、複数の症例間で共通に存在するドライバー変異を選出し、ドライバー遺伝子の変異型症例と野生型症例間で有意に発現が異なる遺伝子を調べ、L1000データベースと合わせ、スコア化した。BAP1に注目し、有望な薬剤を選出し、薬剤をBAP1 knockdown ICC株化細胞と野生型の株化細胞に投与した。PCRではcell cycle、代謝に関わる遺伝子がBAP1 knockdown群でより強く発現が変化し、Western Blottingでは、G2M遺伝子発現が濃度依存的に発現が変化した。public dataを使用して作用機序を解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、次世代シークエンサーなどの技術革新により標的分子が明確化され高い抗腫瘍効果が 期待できる様になったが、治療アームの種類が乏しいために未だに難治性を呈している疾患 がある。チロシンキナーゼ阻害薬対象外であるKRAS変異型大腸癌、膵癌、肝内胆管癌である。 特に膵癌や肝内胆管癌は極めて高い悪性度にも拘わらず近年増加傾向にあることなどから、 本研究により真の治療標的候補を絞り、創薬を目指す。また、ドラッグリポジショニングの手法を用いることで開発期間の短縮と医療費の削減を目指す。
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