研究課題/領域番号 |
20K16417
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
緒方 絹子 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (60748672)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 口腔癌 / 深部評価 / 浸潤深度 / 蛍光顕微鏡 / 透明化 / 二光子励起顕微鏡 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,生命現象を解析する手段として,生きた個体の中の細胞や組織の生命現症を観察する『ライブイメージング技術』が注目されている。これは,細胞内の分子の動きや組織の中における細胞の動きといった生体内で起きている現象を検証する手段である。なかでも二光子励起顕微鏡は高い空間解像度と組織透過性を持つため,非侵襲的に深部組織の観察が可能である。本研究ではこの二光子励起顕微鏡を口腔癌の観察に用いることで,癌の診断や進展範囲の確認のためのツール開発につなげていくことを目標としている。
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研究成果の概要 |
本研究では早期口腔癌の描出と深部評価を行うためのツール開発を最終目標とし、生体イメージングの技術を利用して口腔癌病変の観察と評価を行った。まず先行研究として口腔癌から頸部リンパ節転移をきたした症例のリンパ節を用いて透明化サンプルを作成し、蛍光顕微鏡を用いて3次元評価を行った。本研究を生かして今後は生体組織でのライブイメージングにつなげていく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌の治療において『診断』は患者の予後と治療に大きく影響するものである。現在多くのモダリティーが開発され診断精度は高まってきているが、早期口腔癌においては視診・触診に委ねることが多いのが現状である。本研究では早期口腔癌の描出と深部評価を目的とし、切除組織を用いた先行研究を行った。今後生体組織に応用できれば口腔癌の早期発見や早期治療、手術範囲の決定に有用な情報を得ることができ、社会的意義は大いにあると考える。
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