研究課題/領域番号 |
20K16434
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鄭 齢 筑波大学, 医学医療系, 助教 (70833565)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 食道扁平上皮癌 / THG-1 / リン酸化 / グルタミン代謝 / 扁平上皮癌 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの大規模ゲノム解析により食道扁平上皮癌では、特定ドライバー変異が高頻度で発見されておらず、早期診断マーカー、分子標的治療法が確立されていない予後不良の悪性腫瘍である。治療成績の向上および予後の改善のために、食道扁平上皮癌の発症機序の解明や早期診断のバイオマーカーの開発が求められている。申請者は食道扁平上皮癌細胞において過剰に発現する新規がん遺伝子THG-1の分子機能をリン酸化機能解析を中心に明らかにし、食道扁平上皮癌の早期診断、及び分子標的治療など臨床への応用を目指す。
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研究成果の概要 |
食道扁平上皮癌は初期段階の診断が困難で、手術後の再発や、リンパ節転移、隣接器官への浸潤が起こりやすいため、進行に関わる特異的な標的分子のメカニズムの更なる理解は、治療および予後の改善のために重要である。本課題では食道扁平上皮癌において高発現するがん遺伝子THG-1の分子機能についてTHG-1のリン酸化反応に注目し、リン酸化THG-1機能解析中心に明らかにし、新たな食道扁平上皮癌の分子標的治療法の開発を目的として行われた。その結果リン酸化THG-1発現細胞株でグルタミン代謝の変化が認められ、またその変化を抑制する化合物を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食道癌は主に扁平上皮癌と腺癌を含む二つの組織型に分類することができるが、アジアで特に多いのが扁平上皮癌である。食道扁平上皮癌に高発現し、さらに癌の進行に関わる分子であるTHG-1についてリン酸化機能解析を中心に解明した分子機構の理解及び特異的な標的分子の探索は、治療および予後の改善のために重要である。
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