研究課題/領域番号 |
20K16435
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
渡辺 亮 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60738847)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | STMN1 / PIP化合物 / 抗腫瘍効果 / 増殖能 / 肝胆膵癌 / 肝胆膵癌細胞株 / ピロールイミダゾームポリアミド(PIP)化合物 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は難治性である肝胆膵癌の増殖・進行におけるKey factorとしてStathmin (STMN)に着目した。当研究室では多くの悪性腫瘍で、STMN1が発癌、腫瘍増殖、予後予測に有用であることを証明してきた。この研究実績をもとに、STMN1を標的とした新規の治療手法の確立を目的としている。ピロールイミダゾームポリアミド(PIP)化合物は本邦で開発された任意の遺伝子の発現を特異的に抑えることができる次世代の抗がん化合物である。PIP化合物を利用してSTMN1を抑制し、その効果により肝胆膵癌に対する抗腫瘍効果が得られることを証明できれば、STMN1に対する新規治療の開発に繋がる。
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研究成果の概要 |
In vitroでの検討:肝胆膵癌細胞株に対してSTMN1標的PIP化合物の投与により癌細胞の増殖能、浸潤能を抑制することを証明した。さらに、STMN1標的PIP化合物とパクリタキセル(抗癌剤)の併用によりPIP化合物と抗がん剤の併用により、抗腫瘍効果の相乗的な上昇を得ることができた。 In vivoでの検討:膵癌細胞株を用いてマウスの皮下腫瘍モデルを作成した。STMN1標的PIP化合物の投与にて腫瘍の縮小効果を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は難治性である肝胆膵癌の増殖・進行におけるKey factorとしてStathmin (STMN)に着目した。STMN1は多くの悪性腫瘍で発癌、腫瘍増殖、予後予測に有用であることが証明されている。この背景をもとに、STMN1を標的とした新規の治療手法の確立を目的とした。ピロールイミダゾームポリアミド(PIP)化合物は本邦で開発された任意の遺伝子の発現を特異的に抑えることができる次世代の抗がん化合物である。PIP化合物を利用してSTMN1を抑制し、その効果により肝胆膵癌に対する抗腫瘍効果を証明することができ、肝胆膵癌におけるSTMN1に対する新規治療の開発に繋がる研究成果となった。
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