研究課題/領域番号 |
20K16437
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
神谷 尚宏 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 特任助教 (20574693)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | CAR / NK細胞 / 免疫細胞療法 / NK細胞療法 / 固形腫瘍 / 細胞増幅法 |
研究開始時の研究の概要 |
画期的な新規白血病・リンパ腫治療法である抗CD19CAR-T細胞は、しかしCD19陰性腫瘍の再発や、他のがん種への応用など開発の余地が大きく残されている。NK細胞は自然免疫細胞として、がん細胞や感染細胞などを排除する機能を有しており、その抗腫瘍効果は多くの基礎・臨床研究で示されている。しかし細胞増殖が困難であることなどから、がんに対するNK細胞療法は未だ確立されていない。本研究では新たなCAR-NK細胞療法を確立し、現在のCAR-T療法およびNK細胞療法双方の限界を克服した新たながん免疫細胞療法を確立することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、NK細胞を用いたCARーNK療法の開発・改良を通して、固形腫瘍など現在のCAR-T細胞療法における限界を乗り越え新たな領域を開発することを目標とした。まずNK細胞増殖を安定的に得られる系として、NK刺激因子であるIL-15と41BBLを細胞表面に強制発現させたK562細胞株の作成に成功、単細胞培養の後に発現の強い細胞株を樹立した。次に新たなNK細胞用CARコンストラクトをデザインしクローニングを行った。また、評価系としてフローサイトメトリーを用いた細胞障害活性アッセイや脱顆粒・細胞内サイトカインアッセイを確立した。一方、安定した活性化NK細胞培養やCAR発現を得るに至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回得られたNK細胞活性化細胞株や、免疫細胞の活性化を評価する指標としての細胞障害活性、サイトカイン産生能、脱顆粒能の測定系の確率は、CAR細胞療法に限らず様々な免疫細胞療法の研究に応用できる重要な成果であると考えられる。 また、安定した発現を得るに至らなかったものの、新たなCARコンストラクトの最適化により今後NK細胞を用いたCAR研究が広がるものと期待される。
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