研究課題/領域番号 |
20K16450
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
倉橋 竜磨 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (80867945)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 腎癌 / miRNA-204 / TFE3 / TRPM3 / 転座型腎癌 / micro-RNA / micro RNA / TRPM |
研究開始時の研究の概要 |
申請者が先行研究においてマウスモデルの尿で確認したmiR-204-5pとそれに関連するTRPM3遺伝子が転座型腎癌を含む腎悪性腫瘍においてどのような役割を担っているのか明らかにすることが本研究の核である。miR-204-5p、TRPM3遺伝子の発現を変化させることで、腎癌細胞にどのような影響を与えるかを解析する。その結果、詳細な分子機構が明らかになれば、転座型腎癌の病態解明や診断方法の拡充につながることが期待される。
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研究実績の概要 |
ヒト近位尿細管HK2細胞で融合TFE3(PRCC-TFE3)のドキシサイクリン依存的発現誘導細胞株を作製し、PRCC-TFE3が恒常活性型の転写因子として働き、標的遺伝子 の発現を亢進させることを見出し報告してきた。また、PRCC-TFE3がTRPM3とmiR-204-5pの発現を誘導していることが示唆されていた。そこで融合TFE3(PRCC- TFE3)のドキシサイクリン依存的発現誘導細胞株を用い、PRCC-TFE3に対するクロマチン免疫沈降シーケンシングを実施した。その結果、TRPM3のイントロン1内 にPRCC-TFE3キメラタンパク質が結合する部位を3か所見出した。この為、TFE3結合配列に変異を導入してmiR-204-5pの遺伝子発現を抑制することは困難である ことが予測された。そこで、miR-204-5p 自体に変異を導入する方針に変更した。融合TFE3(PRCC-TFE3)のドキシサイクリン依存的発現誘導細胞株を親株として、 miR-204-5pを標的としたガイドRNAをデザインし、CRISPR/Cas9システムによりmiR-204-5pをノックアウトした細胞株を複数株樹立し、解析を進めた。 一方、PRCC -TFE3によるTRPM3とmiR204を介したAutophagyの制御も考えられたため、これらの検証のためにCRISPR/Cas9システムによるPRCC-TFE3転座型腎細胞癌患者由来株 (UOK120,124 )でのTFE3のKO株を作成した。同細胞を用いて淡明細胞癌で確認されていたオートファジー機構についてウェスタンブロットによる発現を確認したところ、同様のオートファジー機構は関与していないことがわかった。
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