研究課題/領域番号 |
20K16457
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
大杉 治之 関西医科大学, 医学部, 助教 (80826884)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 腎細胞がん / PBRM1 / in situ hybridization / 淡明細胞型 / 腎細胞癌 / pT3a / 再発 / 腎部分切除術 / 淡明細胞型腎細胞がん / 再発予測 / 免疫組織化学検査 / 淡明細胞型腎細胞癌 / バイオマーカー / 個別化医療 |
研究開始時の研究の概要 |
淡明細胞型腎細胞癌において、遺伝子変異が発症に関与することが明らかになっているが、各々の変異の臨床的意義は十分に理解されていない。また、転移・再発を来した腎細胞癌に対して薬物治療が行われるが、薬物の選択は臨床データから得られる予後予測分類に委ねられており、実臨床において予後や治療反応性を予測できるバイオマーカーは存在しない。PBRM1免疫染色結果が術後再発を予測する有用なバイオマーカーであることを見出しており、本研究では、NanoString社のnCounterを用いて遺伝子異常と免疫形質の相関、予後や治療効果を検証し、予後予測や治療選択の指標となるバイオマーカーを確立し、個別化医療を目指す。
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研究実績の概要 |
淡明細胞型腎細胞がんの発生にPBRM1遺伝子がどの様に関わっているのか、またこのマーカーが再発予測や治療効果予測マーカーになり得るのかなどの検討を行った。 淡明細胞型腎細胞がんの組織切片においてPBRM1蛋白の発現低下の傾向や特徴に関しては、発表や報告を行ってきた(H.Ohsugi, Ann Surg Oncol; 28, 2359-2366, 2021.)。 PBRM1の蛋白発現と遺伝子発現に関しては、すでに相関 性があることが示されているが、がん細胞でのRNAレベルにおいてPBRM1の発現低下がどのような機序で起きているかは示されていない。これを明らかにするために、in situにての評価を本年度の目標とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
PBRM1のViewRNAプローブの作成を徳島分子病理研究所に委託し行った。 現在も解析中であるが、実際のヒトの淡明細胞型腎細胞がんの組織検体では、RNAの評価がやや難渋している。 コントロールとの遺伝子発現の比較が、うまくできておらず、引き続きの追加解析が必要である。
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今後の研究の推進方策 |
in situ hybridizationの条件を見直し、コントロールとの比較をどのように評価するか検討していく。 また、実臨床でも使用可能なことを目標としており、実臨床での検体数を増やして、更なる解析を試みる。
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