研究課題/領域番号 |
20K16459
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所) |
研究代表者 |
和田 朋子 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所), 臨床腫瘍研究所, 主任 (10832917)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | CAR-T / GD2 / CAR / CAR-T細胞 / Tc17 / Th17 |
研究開始時の研究の概要 |
抗CD19 CAR-T細胞はB細胞に発現する抗原であるCD19を標的としたT細胞であり、日本においても2019年に保険適用となった。糖脂質GD2は神経芽腫、悪性黒色腫、小細胞肺がんに発現する汎用性の高い抗原であり、抗GD2 CAR-T細胞は臨床研究が行われているが未だ治療に用いられていない。その背景の一因には移入したCAR-T細胞の生存期間の短さがある。本研究はその課題を改善することを目的として、T細胞サブセットであるTc17およびTh17を応用したCAR-T細胞を作成しその生存期間の延長を試み、その結果充分な抗腫瘍効果を得て治療への応用を期待するものである。
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研究実績の概要 |
CAR-T細胞の生存期間の延長はCAR-T細胞療法における課題の一つとして挙げられる。これまでにCAR-T細胞が長期生存していた際IL-17を産生していたという報告やCAR-T細胞のRoR gammaアゴニストとの併用が生存期間の延長を示したという報告が知られている。このような報告はCAR-T細胞の生存期間の延長という課題に対する解決策となりうることが考えられることから、本研究はIL-17産生T細胞を用いCAR-T細胞を作成することで生存期間を延長させることを目標としている。また様々ながんに発現していることが知られているGD2を抗原とすることで汎用性が高いCAR-T治療を目指している。 今年度はレンチウイルスを用いた感染を行うためにタイターの測定を行った。qPCR法やELISA法を用いた物理学的タイターの測定、Flowcytometerによる生物学的タイターの測定を行い両タイターの相関を確認した。ウイルス作成に用いる試薬の検討も行い、より効率よく安定してCAR-T細胞を作成するためのプロトコルを確立した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
条件検討を十分に行ったため時間が掛かってしまった。
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今後の研究の推進方策 |
抗腫瘍効果および生存期間延長のためIL-17産生細胞を用いたCAR-T細胞を作成しているが、他の細胞を用いたCAR-T細胞作成を検討している。
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