研究課題/領域番号 |
20K16485
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
畠山 公大 新潟大学, 脳研究所, 助教 (20843618)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 再生医療 / 細胞療法 / 脳虚血 / 末梢血単核球 / 低酸素領域 / 機能再生 / 低酸素低糖刺激 / 脳梗塞 / 再生医学 |
研究開始時の研究の概要 |
脳梗塞後,低酸素低糖刺激をした末梢血単核球を投与すると,脳梗塞巣での血管新生・神経再生が亢進し,脳梗塞後遺症が改善することをこれまで示してきた.しかし,細胞投与後の血管新生・神経再生がどのような機序で生じるのかは不明であった.本研究では,細胞投与後の脳内での組織修復因子の局在,ならびに血管新生が神経再生に及ぼす影響を,組織学的に検討することにより,上記の機序の解明を目指す.
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研究成果の概要 |
脳虚血モデルラットに,低酸素低糖刺激をした末梢血単核球(OGD-PBMC)を投与すると,投与21日後にラット脳内のミクログリアでのVEGF発現が,対照群に比し有意に増加していることを明らかにした.神経細胞や血管内皮細胞ではこの差は認めなかった.TGF-βについても同様に,OGD-PBMC投与群でミクログリアでの発現が増加していることを明らかにした. さらに,OGD-PBMCは虚血再灌流後低酸素領域に移行し,治療効果を発揮することを,組織学的に明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
OGD-PBMCを用いた細胞療法は,従来の細胞療法に比し,安全かつ低コストな脳梗塞治療を実現しうるものと期待できる.現在,当研究室では同技術の臨床応用を目指した研究を進めている.本研究では,同技術の作用機序の一部を明らかにすることにより,臨床応用実現に一歩近づくことができたと考える.
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